日本歯周病学会 歯周病専門医

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191.歯の移植

今回も歯の移植です。

〇の親知らずを矢印の場所へと移植する計画としました。

 

移植直後の写真です。

もともとあったソケット(穴)がないため、ソケット形成(歯が入る穴)を骨に形成しなければならないので少し大変です。

 

根管治療も終了し、ブリッジ装着後のレントゲン写真です。

 

 

残っている歯から1本分飛ばして奥に移植することで、ブリッジとしました。このことで、咀嚼する面積が多くとることができます。

インプラント治療を行う前に、歯の移植を選択に入れるのが良いと思います。

またご相談ください。

 

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※歯科衛生士さん募集します。

ご興味があれば、新卒・既卒問いません。是非ご連絡ください。

190.親知らず→前歯(歯の移植手術)

今回も親知らずの移植手術です。

患者さんはオレンジ〇の歯(右上1)の違和感で来院されました。他院で根管治療を受けたが症状が改善せずに当院を受診されました。

 

マイクロスコープ(顕微鏡)で確認すると、歯根破折していました。破折線は長く、根尖に達していました。前医でMTAセメントで根管充填してありましたが歯根破折には気づかれていなかったようです。

そこで、オレンジ〇の歯を抜歯して青○(左上親知らず)を移植する計画としました。幸い、この親知らずはサイズが小さいため、前歯に利用できそうです。

 

抜歯しました。予想通り、唇側の歯槽骨は歯根破折にて骨吸収しており裂開状に骨欠損があります。

その後、親知らずを移植し縫合糸にて固定しました。

 

固定後、審美的に問題が起きないように仮歯を移植した歯の前に置いてカバーしています。

 

術直後(移植した直後)のレントゲン写真です。

 

その後、根管治療を施し、前装冠を被せました。

 

レントゲン写真も問題ありません。

親知らずの移植は保険診療の適応症です。

今回は、親知らずのサイズが小さく前歯に利用することができました。インプラントも治療法を選択するうえで考えられますが、ご自分の歯を利用できれば一番良いに決まっています。

またご相談ください。もしかすると、お役に立てる治療法があるかもしれません!

 

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189.インプラント治療

今回はインプラント治療です。

歯がなくなってしまった場所に行う治療として、①歯の移植②入れ歯③ブリッジ④インプラントとありますが、私は第一選択としてインプラント治療は考えていません。それは、インプラントは欠点が多いからです。

まず、1.歯周病菌に感染する可能性があること、2.どの歯科医院でも修理が可能ではないことなどがあります。

今回の患者さんは、70代の方で、上が総入れ歯、下が部分入れ歯でした。どうしてもインプラントをやりたいというモチベーションで、1年以上かかって少しずつ入れ歯を修理しながら行いました。

術前のレントゲンです。

 

術後のレントゲンです。このケースでは、上顎前部分以外は骨幅も高さもありGBRなど特殊な方法は用いずに行いました。上顎前歯部は3mmの幅のインプラント、その他は4mmの幅のインプラントを使用して径4本埋入しました。

 

インプラント治療の希望があっても、歯周病が治癒していない方、プラークコントロールが不良な場合、骨幅や高さがない場合は困難です。当院では患者さんの理解がしっかりと得られてから行っています。

またご相談ください。

 

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188.歯の移植

今回も歯の移植の紹介です。

左上の写真:×印の歯は歯根が割れていて抜歯になります。そこで、青〇の親知らずを×印へ移植する予定となりました。

右上の写真:親知らずを移植した直後です。

左下の写真:神経が入っている部分の消毒を行った後です。

右下の写真:移植後、8カ月が経過し、被せものを装着しました。

親知らずの移植は保険適応になります。

またご相談ください。

 

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日本補綴歯科学会 専門医

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187.歯の移植(自家歯牙移植)

歯の移植のケースです。患者さんの許可を得て掲載しています。

オレンジ〇の歯が重度の歯周病で抜歯となります。


抜歯が完了しました。

青〇(親知らず)を抜歯してオレンジ〇部分に移植しました。移植直後の写真です。

 

術後8カ月の写真です。ブリッジの支台として機能しています。予後良好です。

 

今回も保険治療で行いました。親知らずの移植は保険診療が可能です。

親知らずを抜く前に相談していただくと、もしかしたら移植に使えるかもしれません。奥歯で抜かなければならない歯、神経を取って不安な歯がある場合など、親知らずを残しておいた方が良い場合があります。

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186.歯周病の検査

市の歯周組織検査で来院される方がいらっしゃいます。

なぜ歯周病検査が必要か。歯を失う最大の原因は「歯周病」です。歯周病は目立った症状がなく進行してしまいます。そのため、今まで虫歯になったことがなく、歯医者には年十年も行ってないという「歯に自信がある人」も知らないうちに歯周病に罹患いている可能性があります。

歯周病も虫歯もプラークが原因です。そのプラークの中は細菌なわけですが、その中に歯周病菌がいなくて虫歯菌しかいなければ「歯周病」にはなりません。逆に、歯周病菌が多く存在し、虫歯菌がいなければ虫歯にはなりません。

虫歯も歯周病も各々それぞれの疾患を引き起こす細菌の種類が違うのです。ですから、今まで虫歯になったことがない人も「歯周病」になる可能性があるのです。

市の歯周病検査では、「歯周ポケットの深さ」を測定します。詳しく検査するにはレントゲン撮影が必要ですが、簡易的に行うには歯周ポケットの検査でもある程度歯周病の進行具合を調べることは可能です。以下シェーマ。


 

1~3mmは青信号、4mmは黄色信号、5mm以上は赤信号になります。歯周病はほとんどが「歯と歯の間」から始まります。そのため、歯周ポケットは歯の中央だけが深くなることは、ほとんどありません。歯の中央だけ歯周ポケットの測定が深い場合、歯が破折している可能性が高いです。

この例でも深い場所もあれば、浅い場所もあります。1本の歯に対して6点で測定するのが正しい測定法で、歯の中央値だけ測定しても意味がありません。

市の歯周病検診も受け付けております。また来院されたら詳しく説明致します。

 


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185.歯周外科療法(歯周病の外科手術)前に必要な歯肉とは?

今回は少し難しい内容です。

このblogは一般の患者さん、医療関係者、歯科医の先生も見てくださっているようで質問を受けることもあります。今回は、一般の患者さんには難しい内容になります。

歯周病学会で発表した内容です。写真のように示した部位に6mmの歯周ポケットが認められます。歯周基本治療が終了し、歯周外科療法へ移行する予定となりました。


 

しかしながら、角化歯肉(付着歯肉)が不足しています。角化歯肉とは、上皮が角化しており結合組織にコラーゲン線維を含む歯茎のことです。このコラーゲン線維がなければ、結合組織性付着は起こりえないのです。

簡単にいえば、角化歯肉は「動かない歯茎」のことです。「動かない歯茎」=「角化歯肉」、「動く歯茎」=「歯槽粘膜」といいます。「歯槽粘膜」は動くため、もし「角化歯肉」が不足していて、「歯槽粘膜」しかなければ、「フラップ手術(歯周ポケットを改善するための手術)」を行おうと思ってもできないのです。

そのため、「角化歯肉」が不足している場合、フラップ手術を行う前に前処置として「遊離歯肉移植術」のような角化歯肉幅を増やす手術を行う必要があります。

下写真の遊離歯肉移植術の術後写真になります。「動かない歯茎」がしっかりできています。


 

しかし、この「遊離歯肉移植術」は、「裂開状骨欠損」の場合は不適応になり、「骨内欠損」の場合は適応となります。「遊離歯肉移植術」は口蓋歯肉より採取し、受容側の「骨膜結合組織床」に移植するからです。つまり、表層に骨がなければ遊離歯肉の移植は行えないのです。(以下のシェーマ)


 

歯周外科療法を行う場合、単に歯周ポケットがあるから行えるのではなく、前準備としておこなう外科療法が必要な場合もあります。

この症例は遊離歯肉移植術後、角化歯肉の獲得後にフラップ手術を行う予定でしたが、角化歯肉により歯周組織の環境が整ったため、フラップ手術を行うことなく歯周ポケットが改善しました。

 

歯周病専門治療をご希望の方、また当院にご相談ください。

 

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184.歯周病の再生治療

歯周病の再生療法のお話です。

歯周病治療には外科治療もあります。歯周基本治療のみで改善が得られなかった場合、もっと積極的に歯周組織の再生を狙っていく場合など「歯周外科療法」という方法があります。

今回はGTR法といってコラーゲン膜を使用した場合と、自家骨移植といってご自分の歯槽骨を採取して骨が吸収した部位に移植する方法の紹介です。

左写真が術前。そして真ん中の写真が歯肉を剥離した写真です。この点線部が歯周病によって骨吸収が起こった部位です。左写真は、骨吸収が起きた部分にティッシュガイドというコラーゲン膜を置き固定した写真です。

 

専門的な説明をすると、通常コラーゲン膜を置かずに剥離した歯肉を元の位置に戻すと上皮が骨欠損部に入り込み結合組織性付着や骨再生が期待しにくくなります。コラーゲン膜は上皮の深部増殖を防ぐための遮断膜になり、時間とともに生体に吸収されます。

次に自家骨移植について。自家骨移植は歯周病によって骨吸収が起きた部分に周囲の骨を採取して移植する方法です。

左写真の点線部分に骨吸収が見られます。そこに採取した自家骨(下写真)を右写真(点線)に移植しました。


 

この移植した骨自体も歯槽骨となる可能性がありますが、GTR法と同じように上皮を遮断し、歯根膜細胞を誘導して歯周組織を再生する目的があります。

歯周病の専門的な治療をご希望な方は、このような特殊な外科療法もできます。

またご相談ください。

 

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183.大阪市の田中歯科医院と宇都宮市のおおはし歯科クリニック!

後輩の歯科医院です。二人とも歯周病学会認定医です。

私と一緒に大学病院で切磋琢磨してきました。現在も学会発表したり、その後も活躍されています。

歯周病でお困りの方は推薦します!

大阪市生野区田中歯科医院栃木県宇都宮市おおはし歯科クリニックです。

田中浩太先生も大橋崇明先生もとても丁寧で難しい歯周外科治療をこなす先生です。インプラント治療、入れ歯、歯周病治療、すべて高いレベルで治療されます。


 

お近くの方は是非!!

日本歯周病学会歯周病専門医 砺波地区 小矢部市

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182.歯茎の移植手術から7年後

歯肉の移植手術から7年後です。

左が術前、右が術後7年です。


 

その後、歯肉が痩せることなく良好に経過しています。

矯正治療を行った後など、歯肉が痩せることがあります。そのような場合、歯肉の移植手術でカバーすることが可能です。

気になる方は御相談ください!

 

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