月別アーカイブ: 2月 2013
57.審美歯科は歯肉から整える!
20代女性、前歯の審美障害を主訴に来院されました。
仮の歯が入った状態です。どこに問題があるのでしょうか?
仮歯の色も問題ですが、歯茎のラインが揃っていないのが大きな問題なのです。また、歯肉に炎症があります。
歯茎のラインを引くと下の写真のようになります。オレンジの点線が揃っていないのが分ります。
今回の処置は、入れてある仮歯を修正してブラッシング指導を行いました。適切にブラッシングを行えたことで、歯肉の炎症も改善し、概ね歯茎ラインが揃いました。(下写真:仮歯)
どんなに歯の色を揃えても、歯肉のラインが揃っていなければ審美的な改善を望むことは難しいのです。このケースでは、歯肉の色もラインも改善してきたため、全体的に審美性も改善しました。審美性は、歯の色や形だけではなく、歯肉のラインも大きく影響します。噛み合わせ、歯の色や形、歯肉の形状など総合的な診断と処置が必要です。
今回のケースのようにブラッシングを正しく行うことで、歯肉は改善する場合もあります。
渡辺歯科医院
日本歯周病学会 歯周病専門医
55.歯肉の炎症
写真の矢印は歯肉の炎症を示しています。
赤く腫れていたり、歯肉から血が出たり膿が出てきています。
歯周病は「silent disease」=「静かな病気」と言われています。つまり、目立った症状がなく進行し、知らないうちに歯がグラグラになっていく病気です。
以下の症状はありませんか?
・朝起きた時、口の中が粘ついたり、妙な味がする。
・歯を磨くときや物を食べた時、歯ぐきから出血することがある。
・歯ぐきが赤く腫れたり、押すとウミがでる。
・口臭が気になる。
・歯が長くなったように感じる。
・歯ぐきがむずがゆい。
・歯がぐらぐらと動く感じがする。
・歯と歯の間によく、食べ物がはさまる。
渡辺歯科医院
日本歯周病学会 歯周病専門医