月別アーカイブ: 8月 2016
156.フロスや歯間ブラシ使ってる?「歯間の清掃」を怠る健康リスクとは
また小学館から記事(ライター:坂本正敬さん)がアップされました。
当院が受けた取材の内容です。是非ご覧ください。
フロスや歯間ブラシ使ってる?「歯間の清掃」を怠る健康リスクとは
日本歯周病学会 歯周病専門医
渡辺歯科医院
153.親知らずの移植手術
当院のお盆休みは13~16日になります。
今回も親知らずの移植に関してのご紹介になります。(掲載につきまして患者さんのご了解をいただいています。)
下のレントゲン写真をご覧ください。
①の歯が崩壊しており、抜歯適応となっています。抜歯してしまうとどうなるかといえば、保険診療で考えるなら入れ歯になってしまいます。
そこで今回は①を抜歯して②の親知らずを移植する計画としました。親知らずは②、③、④とあり、今回は②の親知らずが抜歯する①と近いため②の親知らずを移植する計画となりました。
しかしながら、いざ①を抜いた後に②の親知らずを抜歯して移植する予定でしたが、②を探しても完全に骨の中に埋伏しており抜歯することができなかったため、急遽③を移植することになりました。
下はお口の中の写真です。①の歯が崩壊していますので抜歯したあと、③の親知らずを移植します。
③を移植し、縫合した状態です。
下は移植した直後のレントゲン写真です。
③が①の部位に入りました。
その後は、根管治療(神経の管の治療)を行い、土台を立て、ブリッジ(白点線枠)の支台歯(支えになる歯)となりました。
下写真はブリッジが装着された後の写真です。
側面の写真です。
親知らずの移植は保険診療で行うことができます。入れ歯がどうしても入れたくない場合など、とても有効な手段となります。しかしながら、親知らずだからといって何でも移植するべきではありません。
例えば、親知らずの前の歯(第一大臼歯や第二大臼歯)が1.神経をとっている歯である、2.歯周病が進行している、または3.親知らず自体に咬み合う歯がある場合は、親知らずであれど抜歯して移植することは無意味になります。つまり、周囲の歯の状態を考えることが重要になります。
※ブリッジ(下図:5部分が抜けた場合、4と6を土台として固定性の被せものを入れること)
当院は歯周病治療を中心として、歯の移植、インプラント、入れ歯など患者さんに応じていろんな治療法を選択できると思います。ご希望の方があればご相談ください。
日本歯周病学会 歯周病専門医
日本補綴歯科学会 専門医
渡辺歯科医院