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192.根分岐部(根と根の間)の歯周病?

今回は根分岐部の歯周病?というケースです。

下の奥歯は根が通常2本あります。その2本の根の間(根分岐部)から膿が出ていたケースです。

レントゲン写真です。

※上下のレントゲン写真は同じです。(下は解説写真)

術前写真の黄色点線部分に囲まれた部分が膿(エックス線透過像=骨が吸収している)です。考えられる原因として、①歯周病②感染根管のいずれかが有力です。

以前に神経を取っている歯ですので、②感染根管も疑われます。つまり、根管内(歯の根の中)が細菌感染して、それが根分岐部に波及して膿が出てきている可能性があります。

根分岐部に歯周ポケットが存在する場合、①歯周病、②感染根管、③歯周病と感染根管の混合感染が考えられます。

今回は、先ず根管治療を行い、歯周病治療は行いませんでした。

半年後のレントゲン写真です。黄色矢印部分の膿が改善され、骨が再生しています。つまり、今回は根管由来の細菌が原因で根分岐部(根と根の間)に膿が出ていたと考えられました。

歯茎から膿が出ている場合、歯周病だけが原因ではないこともあります。今回みたいに感染根管が原因で膿が出てきている場合もあるのです。

当院ではマイクロスコープで根管治療を行っています。根管内を8~24倍で見ながら根管治療が可能です。保険診療で行っていますので、今回のような症状でお悩みの方は御相談ください。

今回は上手く治癒しましたが、根管治療は非常に難しい治療です。できるだけ神経を取らないように予防することが大事です。

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