月別アーカイブ: 12月 2015
137.清潔な診療を心がける!
今回は診療室の「清潔」がテーマです。
患者さんのお口の中を触った手で、いろんな道具や器具を触ってしまうと次の患者さんにとっては気持ちの良いものではありません。そこで、当院では次のような方法ををとっています。
写真(上)のように患者さんのお口の中を触るときは左右のグローブを表面に装着し、共通で使う器具や道具を触るときは、写真(下)のように左右グローブの表面同士を重ねあわせて右手に装着します。
こうすることで、いろんなものを触った手で患者さんのお口の中に手を入れることもありませんし、共通で使用する道具も汚染されることはありません。
具体例です。左写真は○、右写真は×。
同じように引出を開ける時も口腔内を触った手で開けてはいけません。
次に、器具の滅菌についてです。
当院では歯を削る器具も患者さんごとに毎回滅菌します。最近の器械は、感染対策として唾液を吸い込まない機能がありますが、歯を削ったり、歯石の除去を行う際には、器具本体に唾液や血液が付着します。その為、感染対策ガイドラインでも、歯を削る器具は患者さん一人ごとの交換が必要であると明記されています。
たとえ感染症がなくても、前の患者さんに使った器具を拭いただけで使われたら、気持ちがいいものではありません。このように全て滅菌します。
大き目の器具、ミラーピンセットなどの滅菌は下写真のオートクレーブで滅菌します。
このように当院では2台のオートクレーブで滅菌を行っています。
最後に診療室の空気についてです。
診療室の空気も清潔にしておく必要があります。入れ歯を削った時など、細菌が粉塵が診療室内を飛び回ってしまっては清潔な診療室とは言えません。
そこで、その有害な浮遊粉塵をすばやくキャッチし吸引するフリーアーム(強力な掃除機)を使用しています。患者さんはもちろん、スタッフの健康を守ります。
出来るだけ清潔な環境で毎日の診療が行えるようにしていきます。
日本歯周病学会 歯周病専門医
渡辺歯科医院