日本歯周病学会 歯周病専門医

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インプラント

インプラントをおこなう前に

インプラントをおこなう前に、歯肉環境を整える場合があります。

インプラントは、天然歯と異なり歯根膜からの血液供給もない上に歯肉結合組織の付着様式も異なることから、感染防御機構が弱いことを示しました。インプラント周囲の歯肉の環境を整えておかなければインプラント治療は成功しません。下図は天然歯の歯肉との付着様式を示しています。インプラントでは、歯への結合組織性付着が欠如していることから、天然歯より幅の広い付着歯肉(角化歯肉)が必要になります。

歯の周りの歯肉を触ると「動かない歯茎」と「動く歯茎」があります。インプラントをきちんと管理していくには「動かない歯茎」いわゆる「付着歯肉」が天然歯より必要になるため、付着歯肉幅が足りない場合は上顎から角化歯肉を移植して環境を整える場合があります。これを遊離歯肉移植術といいます。この処置も、インプラントの術前診査で必要かどうかを診断し、説明します。もともと「動かない歯茎」が幅広くある場合は行う必要がありません。

せっかくインプラント治療を選択するのであれば、インプラントを長く持たせていただきたいと思います。それには、ただでさえ天然歯より条件が悪い環境な訳ですから、前準備をしっかりおこなって環境を整えておいた方がより長持ちするはずです。この処置は局所麻酔下で40分〜1時間くらいで終了します。処置後、2ヶ月くらいで、インプラントの埋入を行います。

茶色に染まった部分が動く歯茎(歯槽粘膜)です。そのため、動かない歯茎(付着歯肉)をつくるために上顎の内側から採取した動かない歯茎(角化歯肉)を移植しています。

インプラントを入れるための骨幅が足りない場合に行う処置です。

インプラントを埋入するための骨の幅が少ない場合、その骨の幅を増やす方法をGBR法といいます。
インプラント治療の前処置またはインプラント埋入と同時に行います。

GBR法

インプラントを埋入するための骨幅が足りない場合に、骨幅を増やすために遮断膜(メンブレン)を応用して骨を再生させる方法です。歯周外科処置で示したGTR法(歯周病の再生外科療法)を応用したものです。

この処置後、約6ヶ月間、骨の再生を待ってインプラントを埋入します。失われた骨の形態や程度によってはインプラント埋入と同時に行うこともできます。

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