月別アーカイブ: 9月 2021

263.根管治療 part.2

今回も根管治療についてです。

右上7の痛みと腫れで来院されました。今回もCT撮影を行いました。奥歯は、根管の走行が複雑なためCT撮影による診断が必要になります。CT撮影は保険診療で行えます。

左写真では、根の先にオレンジ矢印部分に黒い影が確認できます。これは、根管内の感染により周囲の骨に炎症が波及しているからです。右写真では、根と根の間(根分岐部)まで大きく炎症が波及し、黒い影の範囲が大きいことが確認できます。

 

マイクロスコープを用いて根管治療を行いました。

術後写真を示します。

左写真のオレンジ矢印部分の黒い影が消失し、骨が再生しました。また、右写真の根と根の間(根分岐部)の黒い影も消失し、骨再生が確認できます。

 

根管治療の評価はCT撮影を行うことで確実に行うことができます。

もちろん、すべてのケースが上手くいくわけではありません。しかしながら、CT撮影やマイクロスコープを使用することで成功率を大きく上げられると考えています。

根管治療でお悩みの方はご相談ください。

 

渡辺歯科医院

日本歯周病学会 歯周病専門医

日本補綴歯科学会 専門医

 

 

 

 

262.根管治療

今回も根管治療のケースです。

根管治療は、CT撮影とマイクロスコープを使用して行います。

CTは通常のレントゲンとは異なり、抜群に診断力が上がります。マイクロスコープは根管内を8~16倍で見ながら行いますので治療の精度が上がります。

私にとってこの2つのアイテムは無くてはならないものとなっています。

今回もCT画像で根管治療の術前術後を比較していきます。

 

左が術前の写真です。オレンジの矢印に黒い影が見えます。根管内が感染しており根尖部の歯槽骨が吸収し膿がたまっている状態です。また、青矢印が示すのは上顎洞への炎症のは波及です。根尖病巣が原因で上顎洞(副鼻腔の1つで鼻腔とつながっている)に炎症様の所見が確認出来ます。

右が術後の写真です。オレンジの矢印が示す黒い影は極端に小さくなり治ってきていることがわかります。また、上顎洞へと波及していた炎症も消退しました(青矢印部分)。

 

またご相談ください。

 

渡辺歯科医院

日本歯周病学会 歯周病専門医

日本補綴歯科学会 専門医