日本歯周病学会 歯周病専門医

0766-61-2002

富山県小矢部市津沢796-4

渡辺歯科医院HOME入れ歯(義歯) > 入れ歯の調整手順

入れ歯(義歯)

入れ歯の調整手順

以下の順番で入れ歯の痛みや不具合がどこにあるのかを把握して、治療を進めていきます。

義歯(入れ歯)チェック項目!(1〜10の順で)

1. 主訴の確認

まずは、どこに問題があるのかを「入れ歯の問診票」で確認。

2. 入れ歯の染め出し(清掃状態確認)
3. 鈎歯(クラスプがかかった歯)の清掃状態
4. 清掃指導(歯と入れ歯)
5. 清掃(歯と入れ歯)

2〜5の項目で清掃状態を確認します。
歯や入れ歯に付着しているプラークは思っている以上に悪影響を及ぼします。
信じられないかもしれませんが、プラークを除去するだけで入れ歯がお口の中の定位置に戻り、痛みが完全にとれたり、和らいだりすることが多いのです。入れ歯と残っている歯の正しい清掃を行って、入れ歯がお口の中の定位置に入ることを確認します。

6. 入れ歯の適合・不具合の確認
7. 噛み合わせの確認(真っ直ぐ噛んだとき)
8. 機能時のかみ合わせの確認(前後左右に動かした時)

6〜8の項目で噛み合わせを確認、調整します。
綺麗に清掃できたら、入れ歯はお口の中の定位置に戻ったはずです。
そこで、次は噛み合わせの確認になります。入れ歯は、水に浮かぶ船のようなもので、バランスが悪いと転覆してしまいます。入れ歯も、噛み合わせのバランスが悪くなると転覆して外れてしまったり痛みがでます。入れ歯の長さや形で痛みが出るように思われがちですが、噛み合わせの力はひじょうに大きく、入れ歯が正しい形をしていても前後左右で噛み合わせの不均衡があれば痛みがでるのです。入れ歯の大きさがある程度適切な場合は、ここまでの段階で痛みがとれます。
それでも痛みがとれない場合は、9〜10に進みます。

9. リリーフの必要性の有無(入れ歯の変形や撓みによる痛みなど)
10. クラスプの確認

噛み合わせの調整まで行って改善しなければ、クラスプが歯に合っていなかったり、土手に大きな傷が残っていたり、入れ歯の変形や撓み(プラスチックの入れ歯は噛むと撓みます)による痛みが考えられます。

入れ歯の問診票

(1) 痛い

a. 常に痛みがある。
b. 噛んだときに痛みがある。
c. 取り外しの時に痛みがある。
d. 鈎歯(クラスプがかかっている歯)が痛む。

・どこが痛い?(  )
・いつから? 1)最近急に 2)徐々に 3)初めからずっと

(2) ゆるい、落ちる

a. 何もしない時も
b. 噛んだとき
c. 大きく開けた時
d. (  )を食べた時

・いつから? 1)最近急に 2)徐々に 3)初めからずっと

(3) 噛めない

a. 前歯で噛めない。
b. 奥で噛みきれない。
c. 食べ物の(  )が噛めない。

・いつから? 1)最近急に 2)徐々に 3)初めからずっと

(4) 見た目が気になる

a. 歯の大きさ
b. 歯の見え方
c. クラスプ(部分入れ歯の針金)

(5) 発音しにくい

・(  )の音が発音しにくい。

(6) 飲み込みにくい

・(  )が飲み込みにくい。

次は 「入れ歯の種類」 へ