月別アーカイブ: 8月 2012
25.抜歯しか方法はない?
虫歯で残根状態(根だけ残った状態)の歯です。
歯を保存するかどうかは、口腔内(お口全体)の状況によります。抜いてしまったほうがいい場合もありますが、この場合は十分に保存することもできるのです。
この歯は、支持歯槽骨(歯を支えている骨)も十分あります。しかしながら、付着歯肉幅は少ない状況です。そのため、ただ単に歯肉をメスで切ってしまっては、付着歯肉がなくなってしまいます。そこで、付着歯肉ごと下方向に移動する方法があります。
それを歯肉弁根尖側移動術(骨整形も含める)といいます。歯肉を下に移動して歯を見えるようにしています。このようにすれば、歯に土台が立てられ、被せることができます。
歯肉を下方向に移動しました。
土台を立てた後に冠を被せました。
歯を抜くかどうかは口腔内全体の状況によりますが、歯周外科処置(歯周病に対する外科処置)を行って保存する方法もあるのです。処置は10~15分くらいで行うことができます。
渡辺歯科医院
日本歯周病学会 歯周病専門医
24.歯周病の症状
歯周病は「silent disease」=「静かな病気」と言われています。つまり、目立った症状がなく進行し、知らないうちに歯がグラグラになっていく病気です。
以下の症状はありませんか?
・朝起きた時、口の中が粘ついたり、妙な味がする。
・歯を磨くときや物を食べた時、歯ぐきから出血することがある。
・歯ぐきが赤く腫れたり、押すとウミがでる。
・口臭が気になる。
・歯が長くなったように感じる。
・歯ぐきがむずがゆい。
・歯がぐらぐらと動く感じがする。
・歯と歯の間によく、食べ物がはさまる。
歯周病検査および歯周病専門治療のほとんどは、保険診療です。当院は歯周病専門医です。
ご気軽にお尋ねください。
渡辺歯科医院
日本歯周病学会 歯周病専門医