月別アーカイブ: 8月 2012

26.歯周病の程度による治療法

歯周病は生活習慣病です。できるだけ口腔内の細菌数を少なく維持することが重要となります。

現時点で歯周ポケットに問題がなくても、口腔内の細菌の種類によってはリスクが高い場合があります。

正常な場合でも6~12ヶ月に一度のプロフェッショナルトゥースクリーニング(歯の専門的な清掃)を行うことをお勧めします。

下図は、正常な場合、歯肉炎の場合、歯周炎の場合の治療法を示しています。

 

渡辺歯科医院

日本歯周病学会 歯周病専門医

25.抜歯しか方法はない?

虫歯で残根状態(根だけ残った状態)の歯です。

 

 

 

歯を保存するかどうかは、口腔内(お口全体)の状況によります。抜いてしまったほうがいい場合もありますが、この場合は十分に保存することもできるのです。

この歯は、支持歯槽骨(歯を支えている骨)も十分あります。しかしながら、付着歯肉幅は少ない状況です。そのため、ただ単に歯肉をメスで切ってしまっては、付着歯肉がなくなってしまいます。そこで、付着歯肉ごと下方向に移動する方法があります。

それを歯肉弁根尖側移動術(骨整形も含める)といいます。歯肉を下に移動して歯を見えるようにしています。このようにすれば、歯に土台が立てられ、被せることができます。

 

歯肉を下方向に移動しました。

土台を立てた後に冠を被せました。

 

 

歯を抜くかどうかは口腔内全体の状況によりますが、歯周外科処置(歯周病に対する外科処置)を行って保存する方法もあるのです。処置は10~15分くらいで行うことができます。

 

 

渡辺歯科医院

日本歯周病学会 歯周病専門医

 

24.歯周病の症状

歯周病は「silent disease」=「静かな病気」と言われています。つまり、目立った症状がなく進行し、知らないうちに歯がグラグラになっていく病気です。

以下の症状はありませんか?

・朝起きた時、口の中が粘ついたり、妙な味がする。

・歯を磨くときや物を食べた時、歯ぐきから出血することがある。

・歯ぐきが赤く腫れたり、押すとウミがでる。

・口臭が気になる。

・歯が長くなったように感じる。

・歯ぐきがむずがゆい。

・歯がぐらぐらと動く感じがする。

・歯と歯の間によく、食べ物がはさまる。

歯周病検査および歯周病専門治療のほとんどは、保険診療です。当院は歯周病専門医です。

ご気軽にお尋ねください。

 

渡辺歯科医院

日本歯周病学会 歯周病専門医