日本歯周病学会 歯周病専門医

0766-61-2002

富山県小矢部市津沢796-4

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181.デンタルフロスは重要!

歯周病治療にとって必須な「歯と歯の間の清掃」。しかしながら、日本では「デンタルフロス」や「歯間ブラシ」より「歯ブラシ」が重要視されています。

親が子供に対して、「歯磨きした?」と聞きます。歯科医も「歯ブラシは1日何回しますか?」と聞かれませんか?

歯周病は「歯と歯の間」から始まります。また虫歯も「歯と歯の間」から発生することが多いのです。

「歯と歯の間」の清掃は「歯ブラシ」ではできないのです。

アメリカのアニメで「おさるのジョージ」があります。

DVD「あんこう、ピカ」(発売元:ジェネオン・ユニバーサル・エンターテイメント)の回で次のセリフがあります。

黄色のおじさんが、ジョージのことをアインシュタイン博士に以下のように説明します。

黄色のおじさん:「George doesn’t know the meaning of give up.Or dental floss.」

これを日本語訳では、

「ジョージは諦めることをしらない。それと歯の手入れも。」

となっています。アメリカのアニメを日本語訳にするときに、日本では「デンタルフロス」が一般的に広まっていないから「デンタルフロス」を「歯の手入れ」と訳したのかなと思います。

逆にいえば、「デンタルフロス」はアメリカでは当たり前なんですね。

また、おさるのジョージの絵本(岩波書店)でも「デンタルフロス」が出てきます。子供向けの絵本でさえ「デンタルフロス」が出てくるのです。

ですから、子供のうちから、つまり乳歯列のときから「デンタルフロス」は重要ということになります。

5歳以上の子供たちを診ていると歯と歯の間、特に「D」と「E」の間の虫歯が頻発しています。この部位は歯ブラシではプラークは落ちませんし、一度治してもデンタルフロスを使わなければ再び虫歯になるでしょう。

当然、大人もデンタルフロスは使う必要があります。私は、①デンタルフロス、②歯間ブラシ、③歯ブラシの3種類を毎日使用しています。歯周病に罹患している患者さんはこの3つが必須になります。

私は何より「歯と歯の間」のプラークコントロールが重要と考えています。

来院された患者さんにしっかり説明していきます!

※デンタルフロス

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180.歯肉の移植から8年経過!

今回、歯周病学会で発表したケースです。

初診の写真(8年前)です。歯肉が痩せてしまって下がっています。


 

歯肉の移植手術を行いました。痩せてしまって歯肉が下がってしまった部位に口蓋から歯肉を採取して移植しました。


 

歯肉の移植手術から8年が経過しました。

 

歯肉はしっかり歯に被っています。歯肉の「痩せ」は再発することなく良好に経過しています。

歯周病治療に限らず、行ったことに対する「予後」はとても重要です。処置を行っても、すぐにダメになってしまっては意味がないからです。

将来を見据えた予知性の高い治療が重要なのです。

 

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179.日本歯周病学会 学術大会 in Kyoto

12/17に京都で日本歯周病学会学術大会でポスター発表しました。

歯ぐきが下がってしまった部位に対して歯肉の移植をした症例で、術後7年を経過しているケースです。


 

歯周病専門医、認定医の先生方と共同発表させていただきました。

「学会」の存在は診療の基準を決めるために必要不可欠です。各々の歯科医が自分の経験だけで根拠のない治療や説明をしていては医療として成り立ちません。

どの治療方法が有効なのかをまとめて治療の基準を作っていくのが学会の役目です。

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178.歯を半分残せ!(根分岐部病変)

学会の準備の追われ久しぶりの更新です。

患者さんの了解を得て載せています。

今回は根分岐部病変についてです。

歯周病治療で最も困難な治療が「根分岐部病変」です。根分岐部病変とは、歯根が2本以上ある場合に、歯根と歯根の間に歯周病が感染してしまうことをいいます。

歯周病が歯根と歯根の間に進行してしまうと治療がとても困難になります。

今回は、その根分岐部病変に対して、「分割抜歯」を行った症例です。分割抜歯とは、歯を1本丸々抜歯するのではなく、問題がある歯根のみ抜歯して、問題ない歯根は保存する方法です。

 

〇で囲んだ歯は歯根が複数ある歯です。問題ある歯根のみ抜歯する治療計画としました。


 

治療終了後4年です。問題なく経過しています。治療が終了してから歯周病が進行している患者さんは数カ月に一度来院されてブラッシング、虫歯、歯周ポケットの再発などを確認するのですが、この患者さんは治療終了から3年以上経過して来院されましたが、問題なく経過していたので、ホッとしました。歯間ブラシを使っていてくださったので、なんとかなったと思います。

 

このように、歯を1本丸ごと抜歯するのではなく、部分的に歯根を抜歯することも可能なのです。

 

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177.歯の移植!

今回も歯牙移植についてです。

 

 

レントゲン写真です。患者さんの同意を得てHPにアップさせていただいています。

左写真は術前です。オレンジ部分の歯が抜けています。青〇は親知らずです。この親知らずを歯が抜けているオレンジ部分に移植する計画としました。

右写真が術後1年後になります。

 

 

 

 

お口の中の状態です。

左写真から術前、術直後、術後1年(被せもの)になります。

歯が欠損している部分は、両サイドの歯を削ってブリッジか、取り外しの入れ歯、インプラント、そのまま積極的な治療をせずに経過観察などいろんな選択肢がありますが、余っている親知らずがあれば入れた方が良いでしょう。

移植する歯のサイズさえ合えば歯牙移植は可能です。

治療法は何がベストということはないと思います。歯科医と患者さんが話し合って決めるものだと思います。

歯周病治療、入れ歯、インプラント、歯牙移植など色々な治療法を選択できるのが当院の特徴かと思います。

歯牙移植は私が大学病院から小矢部市に戻って40症例以上になりました。そのうち、2ケースはトラブルが確認されていますが、その他は予後良好で成功率は高いと思います。

気になった方は御相談ください。

 

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176.インプラント治療

今回はインプラント治療についての紹介です。

上下とも奥歯が喪失しています。そのため、特に上顎の前歯に負担がかかります。

 

レントゲン写真です。×の歯は動揺が激しく重度の歯周病にり患しているため抜歯となります。

 

上は抜歯となり、無歯顎となりました。しばらく、入れ歯を修理して使用していただきます。

 

上顎は総入れ歯を使用していただいて、その間にインプラントを順番に埋入していく計画としました。下のレントゲン写真ではピンクの〇で囲った部分が5つありますが、5回に分けてインプラントを埋入していきました。

 

術後の口腔内写真です。インプラントは数年かけて合計15本埋入されました。土台の金属部分が見えますが問題ありません。メインテナンスを行いやすい設計になっています。

 

口唇が被ってしまえば、インプラントの根本の金属は見えません。


 

インプラントは歯周病菌に感染してしまうリスクがあります。十分な歯周病治療を行ってから行う必要があります。

歯を喪失する過程で、虫歯で歯を失ってきたのか、それとも歯周病で歯をうしなってきたのかでインプラント治療の考え方は全く違ってしまします。

気になった方はまたご相談ください。

 

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175.歯科衛生士さん募集!!

歯科衛生士さんを募集します。

1名常勤の歯科衛生士さん(新規、中途は問いません)を募集します。

※お一人内定して募集は終了しました。

 

当院の特長

当院は歯周病専門医ですので、歯周病治療を中心に診療しています。みんながチームワークよく勤務してくれています。

私は、最も重要は「ブラッシング指導」と考えています。それは、歯周病も虫歯もプラークさえなければ罹患しないからです。そのため歯科衛生士さんの仕事は重要です。

また、根管治療は全てマイクロスコープを使用しています。確実な根管治療が出来なければ、そのあとの補綴治療ができないからです。根管治療は全て保険診療です。

診療のほとんどが保険診療になります。保険外の診療は基本的に患者さんには勧めません。日本の保険医療制度は優れていて、保険診療で満足な診療ができると考えているからです。

医院として「清潔」を重要視しています。当たり前ですが、患者さんに使用するバー、ハンドピースは全て一人一人滅菌します。皆が使用するもの、例えば、セメント、キャビネットの引き出しなどの器具は、患者さんの口腔内で使用したグローブでは絶対に触れません。それに関しては徹底しています。

いくら器具を全て滅菌していても、共通で使用するものを口腔内を触ったグローブで触れてしまっては、汚染されてしまい、滅菌の意味がないからです。

診療時間は18時までとなっていますが、夕方はかなり混み合うため診療が終わる時間は遅くなります。

勤務時間は、スタッフ間でシフトを決めています。

ご興味がある方はご連絡ください。一度見学に来られてもいいと思います。

是非お電話ください☆

 

 


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174.歯の移植手術(親知らず)

今回も歯の移植手術についてになります。

歯の移植は、私が大学病院から小矢部に戻って40症例近くになりました。

今回は手技について簡単に紹介致します。

下写真の歯(オレンジ〇)は歯根破折しており抜歯になります。その代わりに親知らず(青〇)を移植する計画としました。

 

抜歯を行いました。しかしながら、これでは移植する歯が入りません。そこで、抜歯窩の骨を削合して親知らずを移植します。

 

抜歯窩の骨を削合しました。

上顎の親知らず(青〇)を抜歯しました。

 

抜歯した親知らずを移植して縫合しました。特別な固定は不要です。

 

親知らずはこのように移植することも可能です。そのため、保存できる親知らずは抜歯する必要はありません。

また、親知らずの抜歯は保険適応です。今回の症例も保険診療で行っています。

 

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173.北陸中央病院 清水淳三先生

5/2火曜に当院を休診させていただいて北陸中央病院清水淳三先生に手術していただきました。

昨年9月に発症した「気胸」が再発し、患者さんから呼吸器外科の名医が北陸中央病院にいらっしゃるとお聞きし、受診させていただきました。

気胸は、肺にできる「嚢胞」に穴が開くことで、肺から空気が漏れる疾患です。肺から空気が漏れると、胸が痛い、息苦しい、胸から空気が漏れる音がするという症状になります。

「嚢胞」は歯科的にも顎骨内でできることがあり、体の中においてどこにでもできるものと思われます。

今回は胸腔鏡手術にて手術していただきました。手術していただきました清水淳三先生は、砺波地区の病院で唯一呼吸器外科専門医で病院長でもいらっしゃいます。

そのお人柄と実績(業績)でたくさんの患者さんがファンになられています。呼吸器疾患で不安がある患者さんは是非受診されてください。

北陸中央病院の先生方、看護師、スタッフの皆様、本当に親切で患者さんが受診されるには幸せな病院と思います。感謝申し上げます。

当院も歯周病専門医として、専門的な治療と地域医療を充実させるために精進致します。今回は患者として多くを学ばせていただきました。これからの臨床に役立てるように見習っていきたいと思います。

当院は5/6より通常通り診療致します。

左:清水淳三先生 右:患者の私

 

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172.歯肉の移植

今回は歯肉の移植についてです。

左(術前)、右(術後半年)です。


 

上顎裏(口蓋)から歯肉を移植しました。

クリーピングといって、経過とともに歯肉が覆ってきています。

また経過を追っていきます。

 

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診療時間

ご予約: Tel: 0766-61-2002
診療時間: 午前 8時30分~12時
午後 13時30分~18時
休診: 日曜日・祝日

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