月別アーカイブ: 2月 2015
109.歯周病治療で起こった変化:その2
前回と同じように前歯に隙間がある症例です。
歯周病が進行し、左の術前写真では歯肉に赤みが確認されます。また、正面写真では左右の前歯に段差が生じています。これは、歯周病が進行し、歯が病的移動しているものと考えられます。
それでは、変化を見てみます。
正面写真をご覧になってください。左右の歯のラインが真っ直ぐに治っています。
また、咬合面写真(上からの写真)では、オレンジの矢印部分の炎症が改善し、青色矢印部分の歯と歯の隙間がなくなっています。
これは、歯周病治療の成果で病的に移動していた歯が元の位置に戻ったと考えられます。
歯周病治療は生体の変化を感じることができるため、私たちも本当にやりがいを感じることが出来ます。しかし、歯周病治療の難しい点は、患者さんの協力が必要であることです。
それは自宅で行うブラッシングです。歯間ブラシ、フロスを必ず使用していただく必要があります。隣接面といって歯と歯の間のプラークコントロールは絶対必須になります。歯ブラシだけでは絶対に改善しません。それは、歯周病の炎症の出所は歯と歯の間だからです。患者さんのプラークコントロールが難しい場合は、何度も何度も当院で練習します。
日本歯周病学会 歯周病専門医
渡辺歯科医院
108.歯周病治療で起こった変化
今回は歯周病治療で起こった変化についてご紹介します。
患者さんは、歯肉からの出血と歯の動揺を訴え来院されました。左が術前、右が術後の写真です。
最大で歯周ポケットが9mmあった患者さんですが、ブラッシング指導とSRPのみで治癒に向かいました。使用していただいている清掃道具は、歯間ブラシ、ワンタフトブラシ、歯ブラシ(子供用かたさふつう)です。特別な歯周外科療法などは行っていません。
私は大学病院勤務時代より深い歯周ポケットに対してはほとんど歯周外科療法を勧めてきましたが、珍しく非外科療法のみで改善した症例になります。
歯周病治療における外科療法は、来院されていきなり行う訳ではありません。まずは、ブラッシング指導、PMTC(歯科医院で行う機械的歯面清掃)、SRPなど口腔内細菌数を減らす処置を行います。その後、歯周ポケットの深さを再度測定します。そのことを、「再評価」と言います。
再評価した時に、深い歯周ポケットがなくなっていれば、わざわざ歯周外科療法を行う必要はないのです。しかしながら、奥歯で歯周ポケットが6mm以上あると、なかなか非外科療法だけで改善するのは難しいのです。
変化1 矢印部分の炎症が改善したことが確認できます。歯肉の赤みがなくなりました。
変化2 矢印の部分(①と②)の間に術前初診では隙間があります。しかし、炎症が消褪すると病的に移動していた歯が元の位置に戻っています。歯周病治療をやっていると、よくあることです。矯正治療を行ったわけではありませんが、歯が自然に定位置に戻りました。
治療を進めていくと様々な変化が観察されます。レントゲン、咬みあわせ、歯の位置、歯の動揺、歯肉からの出血など様々な変化を見逃さず、評価することが重要と思います☆
日本歯周病学会 歯周病専門医
渡辺歯科医院
107.広島県三原市の歯周病専門医を紹介!
広島市三原市の歯科医院を紹介!
歯周病専門医の山口真一郎先生がホームページを立ち上げられました。
先生とは、大学病院勤務時代に日本歯周病学会学術大会で一緒に学会発表させて頂いたり、臨床を切磋琢磨してやってきました。
広島市三原市でご両親と診療されます。http://www.aishinshika.com/
一生懸命に患者さんと向き合う先生で、信頼できます。
checkなさってください☆
日本歯周病学会 歯周病専門医
渡辺歯科医院