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195.歯の移植

歯の移植を行った症例です。

術前写真です。(右写真は解説)

青の線が歯根で、オレンジの線が歯槽骨(歯を支える骨)を示します。この歯は3本の歯根がありますが、分離しているうえに支えている骨も喪失してしまっています。そこで、この歯を抜歯して下の歯を移植することにしました。

 

 

写真は下の歯(ドナーになる歯)です。青の歯が重なっており抜歯適応のため、この歯を抜歯して上の歯のドナーにすることにしました。

 

下の写真は、移植後に根管治療と支台築造(土台)をおこない、数カ月が経過したものです。青の線が歯根の形態で、オレンジの線が歯槽骨(歯を支える骨)です。骨の中に歯根が埋まっている状態が確認できます。

 

この後、前後の歯と固定して補綴治療(被せもの)を行っていきます。不要な歯がある場合、ドナーになる可能性もあります。

歯の移植の相談などありましたらお問い合わせください。

 

日本歯周病学会 歯周病専門医

日本補綴歯科学会 専門医

渡辺歯科医院