月別アーカイブ: 6月 2022

歯科衛生士さんの求人

常勤の歯科衛生士さん1名が9月よりパートタイムになるため常勤の歯科衛生士さんを募集します。中途でも新卒(令和5年3月卒業予定)の方でも歓迎します。

当院が力を入れているのは、「組織の再生」です。歯周病治療、根管治療で失った骨や歯肉が再生するのに喜びを感じます。

診療のほとんどが保険診療で行っています。地元の患者さん、もちろんご高齢の方もいらっしゃいますので、その患者さんにとってなにがベストかを考えてやっているつもりです。(ただ、私たちも患者さんも同じ人間なので意思の疎通が取れないことももちろんあります)。

また近年、歯周病は糖尿病や心臓・脳の虚血性疾患と大きく関わっていると言われていますから、歯周病治療や予防歯科を行うことで、全身状態に好影響を及ぼすこともできると考えています。「歯科医療」には歯科医療にしか出来ない役割があると私は考えています。

当院は、歯科衛生士さん(女性)3名、歯科技工士さん(女性)1名です。みなさん良い方で素晴らしいチームワークで診療してくださっています。チームワークを尊重してくださる方を求めています。

まずは、電話かメールにてお問い合わせください。

一度見学に来られると良いと思います。気軽にご連絡ください!

 

募集人数:1名

雇用形態:常勤

給与:20万円~(経験者は面談にて応相談)、厚生年金、歯科医師国保

勤務時間:8時30分~18時(月・火・水・金)、8時30分~13時(土)、木曜と日曜、祝日はお休みになります。

待遇:昇給1回/年、賞与2回/年、交通費全額支給

273. 歯の移植

歯の移植のケースです。

患者さんに同意を頂いてアップしています。

黄色〇の歯が割れたことを主訴に来院されました。そして、青〇のが重なって余っています。

 

詳細は小さいレントゲン写真で見てみます。

黄色矢印が割れている歯です。歯根が真っ二つに割れています。

 

青〇の歯が重なって生えているので不要になります。そうであれば、ただ抜歯するのは勿体ないので、黄色〇の歯(割れている歯)を抜歯して重なっている青〇の歯を移植する計画としました。

移植直後の写真です。歯の移植後は、特別な固定などはせずに、縫合糸で固定します。

 

移植後は、歯の中の歯髄(血管や神経線維が入っている組織)が壊死してしまいますので、根管治療を行います。

下写真は根管治療終了後の写真です。この段階でも移植歯の周囲はレントゲン上で黒く映っており、骨が出来ていない状態です。

 

歯の移植から3年半後のレントゲン撮影をさせていただきました。

 

歯の周囲には骨が出来ており、歯も正常に機能しています。歯の移植は、歯根周囲にある歯根膜を大事に傷つけないように移植します。その歯根膜の中にある幹細胞が骨芽細胞に分化して周囲に骨を作ると言われています。

このブログを見てくださっている患者さん、そのご家族の方、大学の後輩、医療関係者の方に様々な治療法があることを知っていただければと思ってアップしています。

ただ治療計画は、年齢、通院時間や距離、職業(通院できるか、転勤が多いなど)、プラークコントロール(ブラッシングやフロッシングの能力と継続性)、咬み合わせなどを考慮しなければなりません。全ての人が同じ治療法を選択すべきではないと考えています。

歯周病専門医としての役割が出来れば良いと考えています。

またお問い合わせ下さい。

 

渡辺歯科医院

日本歯周病学会 歯周病専門医

日本補綴歯科学会 専門医

 

272. 「上の歯が痛い」

歯の痛みには、非歯原性疼痛というものがあります。

歯には異常が無いのにも関わらず「歯痛」と感じられるものをいいます。咀嚼筋の筋痛、三叉神経痛、狭心症、群発頭痛、急性上顎洞炎などが原因になります。

今回、「上の歯が痛い」という主訴で来院されたケースです。

パノラマX線写真です。

 

黄色〇の歯痛を訴えられました。しかしながら、赤矢印の「上顎洞」が真っ白に写っています。青矢印(反対側の上顎洞)と比較すると白いのが確認できます。この上顎洞、鼻腔とつながっているので、「副鼻腔」といいます。そのため、上顎洞に炎症がある場合、「上顎洞炎」といったり「副鼻腔炎」といったりします。

詳しく診断するためにCT撮影を行いました。

 

赤矢印と青矢印を比較します。上顎洞は、本来であれば空洞で「黒く」写るはずですが、赤矢印部分は「白く」写っています。「上顎洞炎」と診断しました。CT画像において、歯とは関係がないことが確認できたので、「耳鼻咽喉科」へと紹介になりました。

日常臨床でも「非歯原性疼痛」は、よく見受けられます。咀嚼筋である「咬筋」の痛みは頻度が多く、頬から咬筋に直接注射する方法をとることが多いです。咬筋痛も歯痛と間違って来院されることが多いです。

またご相談ください。

 

渡辺歯科医院

日本歯周病学会 歯周病専門医

日本補綴歯科学会 専門医