今回はインプラント治療です。
歯がなくなってしまった場所に行う治療として、①歯の移植②入れ歯③ブリッジ④インプラントとありますが、私は第一選択としてインプラント治療は考えていません。それは、インプラントは欠点が多いからです。
まず、1.歯周病菌に感染する可能性があること、2.どの歯科医院でも修理が可能ではないことなどがあります。
今回の患者さんは、70代の方で、上が総入れ歯、下が部分入れ歯でした。どうしてもインプラントをやりたいというモチベーションで、1年以上かかって少しずつ入れ歯を修理しながら行いました。
術前のレントゲンです。
術後のレントゲンです。このケースでは、上顎前部分以外は骨幅も高さもありGBRなど特殊な方法は用いずに行いました。上顎前歯部は3mmの幅のインプラント、その他は4mmの幅のインプラントを使用して径4本埋入しました。
インプラント治療の希望があっても、歯周病が治癒していない方、プラークコントロールが不良な場合、骨幅や高さがない場合は困難です。当院では患者さんの理解がしっかりと得られてから行っています。
またご相談ください。
日本歯周病学会 歯周病専門医
渡辺歯科医院