月別アーカイブ: 5月 2013

69.休診6/1(土)のお知らせ

6/1は日本歯周病学会出席のため休診にさせていただきます。

ご迷惑おかけしますが、診療予約・変更は電話にて受け付けておりますのでご連絡ください。

よろしくお願い致します。

 

 

渡辺歯科医院

日本歯周病学会 歯周病専門医

 

68.歯(親知らず)の移植:レントゲン

ブログNo.67の続きです。

移植した親知らずのレントゲン像を見ていきます。

左写真から術前→移植直後→移植14か月後です。

次にデンタルエックス線撮影で細かく見ていきます。

左から移植直後→移植2ヶ月後→移植14か月後です。

移植2ヶ月後に歯周ポケット検査を行った結果、遠心(奥側)に9mmの歯周ポケットが認められました。何回か超音波スケーラーとイソジンによるポケット内洗浄を行いましたが改善しませんでした。そこで、SRPを行った結果、1ヶ月後に歯周ポケットが消失しました。

歯の周囲にある歯根膜という組織(30μmくらいのフィルム)があり、その組織が移植の成功の鍵を握っています。その組織に骨、セメント質などを再生してくれる細胞があります。つまり親知らずを抜くときにできるだけ歯根膜は損傷してはいけません。今回は、上手くSRPで対応し歯周ポケットが改善しました。

また、今回の移植は「歯の神経」が術後も生きていました。ほとんどの場合は、移植後に歯の神経が死んでしまい根管治療が必要になりますが、今回は神経が生きていたため根管治療を行う必要はありませんでした。

 

 

 

渡辺歯科医院

日本歯周病学会 歯周病専門医

 

67.歯(親知らず)の移植

今回は親知らずの移植を行いましたのご紹介します。

緑の矢印に歯の根が埋まっています。それを抜いて、オレンジの矢印の親知らずを移植する計画としました。以下、写真です。

オレンジ○印の親知らずを移植して縫合したところです。

移植後の経過です。術前→術後14か月(支台歯形成後)→冠をセットした後です。

冠セット後の側面の写真です。

 

 

渡辺歯科医院

日本歯周病学会 歯周病専門医

 

66.ミニマムインターベーション(MI)

近年、ミニマムインターベーション(MI)という言葉が良く聞かれます。

「最小限の介入」という意味ですが、「ほとんど削らない治療」という認識は違うと思います。

「無駄に歯を削らない」「無駄に神経を取らないこと」は重要ですが、しかしながら歯周病治療では積極的に歯を削って噛み合わせを整えることで歯が助かる場合も多いのです。

要は、その状況に合わせて最善の判断をすることが重要になります。

今回は、MIの一例。この場合は、最小限に歯を切削してコンポジットレジン(歯科用樹脂)を充填しました。

 

 

 

 

渡辺歯科医院

日本歯周病学会 歯周病専門医