日本歯周病学会 歯周病専門医

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231.親知らずの移植

今回も歯の移植の症例です。

オレンジ〇の歯が重度の歯周病で抜歯適応となりました。

青〇の親知らずが浮き上がってきており、この親知らずも抜歯適応です。

しかしながら、この親知らずをただ抜歯するだけでは勿体ないので、オレンジ○の歯を抜歯した後に移植することにしました。

 

親知らずの移植直後の状態です。この後、根管治療を行いました。

 

移植後数カ月の写真です。ブリッジを装着して予後良好です。

 

 

インプラントを選択する前に、このように利用できる親知らずがあれば移植することが治療の第一選択と考えています。

親知らずを抜く前に、立ち止まってみましょう。移植に利用できるかもしれません。

 

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230.根管治療

 新型コロナウィルスによる緊急事態宣言が発令されています。富山県では人口に対する感染者の割合が全国でワースト3位になっています。Stay Homeで人と人の接触を減らすことが何より重要です。感染拡大を防ぐために全員が協力して早く解決したいものです。

 

今回は根管治療に関してです。

※患者さんに了解を得て掲載しています。

術前写真です。オレンジ矢印部分に黒い影が見えます。根管(根の中の管)が細菌感染しているため、歯を支えている骨が溶けている状態です。

症状としては、歯茎の腫れ、痛み、歯の動揺があります。根の先の骨が溶けてしまっているため、咬んだり指で押すと縦に動揺してしまいます。

 

歯の中には歯髄という組織があります。その歯髄には「神経線維」、「血管」、「細胞」があります。よく歯科医院で「神経を取ります」と言われたことがあると思いますが、「神経線維」がけでなく細菌から防御してくれる「血管」も取り除いてしまうことになるのです。

そのため、血管の無い歯の中は「細菌に対する防御」ができません。いわゆる神経を取った時、冠を装着する時などに細菌感染してしまうとこのように感染してしまい、根の先の骨が溶けてしまうのです。

このようになってしまえば、冠を外して根の中の消毒をする必要があります。この根の中の消毒を「根管治療」といいます。この根管治療は奥歯になればなるほど困難で高い技術と根気が必要になります。

当院ではCT撮影とマイクロスコープ(手術用顕微鏡)を使って「保険診療」で行っています。

術後4年のレントゲンです。術前で見られた黒い影は無く、根の先の骨が再生しています。

 

根管治療はとても難易度が高い治療です。このように成功する場合もありますが困難な場合ももちろんあります。しかしながら、できるだけ正確な診療を行うためにCT撮影とマイクロスコープは必須ではないかと考えています。

 

 

またご相談ください。

 

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229.新型コロナウィルス感染対策

新型コロナウィルス感染症予防のため、院内感染対策を講じながら診療を行っています。

私の医院では上記の対策の他に、換気(窓は開けたまま)ビニールエプロン口外バキュームの使用スタンダードプリコーションに則ったグローブの使用、徹底的な次亜塩素酸ナトリウムやアルコールによる一人一人の消毒など考えられるありとあらゆる対策をして診療しています。

 

風邪症状がある方、濃厚接触者、2週間以内にイベントなどへ参加した方などは来院前に電話連絡をお願い致します。診療のお延期を行う場合があります。

 

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228.上顎奥歯の歯周病(歯根の移植)

歯周病治療で最も困難である上顎奥歯の治療。

上顎の奥歯は基本的に歯根が3本あります。この歯根と歯根の間まで歯周病(感染)が進行してしまっている場合、「根分岐部病変」と呼ばれ歯周病治療が非常に困難になります。それは、歯根と歯根の間の感染を完全に取り除くことが難しいからです。

このような場合、①、②、③の歯根のうち、状態の悪い歯根を1本か2本抜歯して状態の良い歯根を残します。これを、分割抜歯といいます。歯を1本丸ごと抜歯するのではなく、部分的に抜歯し状態の良い歯根を保存するのです。

 

今回は、下写真の方法をとりました。②の歯根は状態が悪いので抜歯し、③の歯根は状態が良いので保存。①の歯根を保存すると、その後に冠を被せた後にブラッシングが行いにくくなるため、①の歯根も抜歯する予定でしたが歯の無い部分に移植することとしました。

右写真は移植後数カ月経過して、冠を被せた状態です。

 

普段は行わない治療法ですが、①の歯根の状態が良く、抜歯するだけでは勿体ないため、歯の無い部分に移植しました。

 

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227. 歯(親知らず)の移植

今回も親知らずの移植のケースです。

※患者さんの了承を得て掲載しています。

オレンジ〇の歯は歯根が割れているため青矢印部分が感染して骨が吸収しています。そのため抜歯するしかありません。

 

しかしながら、青○の親知らずが咬む歯もなく余っています。そこで、オレンジ〇の歯を抜歯して、青○の親知らずをその場所へ移植する計画としました。

 

親知らずを移植した直後の写真です。

 

 

移植後数カ月の写真です。

 

 

移植した歯は動揺もなく経過良好です。

抜歯した後の治療法としては、ブリッジ、入れ歯、インプラントの方法がありますが、「歯の移植」が最も有効な方法です。

 

 

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226.根管治療の5年後

根管治療のケースです。

術前写真(左)では、根の先に黒い影(骨が喪失した部分)が確認されます。これは、根管内に細菌感染が起こっているためです。

 

この場合、根管内の細菌を取り除く治療になります。

術直後(真ん中)では、根管内の細菌はおおむね取り除けているはずですが、まだ黒い影(骨が喪失した部分)が確認できます。

術後3~6ヶ月かけて骨再生が起きるため、術直後では骨の再生は確認できませんでしたが、術後5年(右)では、オレンジ矢印部分の黒い影がなくなり骨が再生されていることが確認できます。

当院では、できるだけ確実な根管治療(保険治療)を行えるように、CT撮影やマイクロスコープを使って治療しています。

 

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225.重度歯周炎からの回復

今回は重度歯周炎(歯周病)のケースです。

下写真の左が術前で右が術後です。

 

術前写真の青矢印で示すように歯の周囲の骨が吸収し抜歯適応でした。

しかしながら、根管治療とSRP(スケーリングルートプレーニング)のみで術後写真(右)まで回復しました。顕著に骨再生が認められます。歯の動揺も改善しました。

私は、歯周基本治療(非外科治療)のみでも骨再生するケースも多く経験しています。歯周外科治療も必要と考えてはいますが、まずは「歯周基本治療」が重要です。

歯周基本治療とは、歯間ブラシ、フロス、歯ブラシによる口腔清掃、そしてSRP(歯茎の中の歯石除去と歯根面の滑沢化)を中心とした治療をいいます。

歯周外科治療では、骨再生を狙った「エムドゲイン」「リグロス」といった材料も使われていますが、歯周基本治療(非外科治療)でもこのように回復することもあるということです。外科治療の最大の欠点は、切開することで血液供給を遮断することであると考えています。

患者さん自身のプラークコントロールが良好に行えた上で、技術の高いSRPを行えば,非外科治療でも良好な結果が得られると、私は考えています。

 

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224.親知らずの移植

今回も親知らずの移植です。

オレンジ〇部分の歯が喪失しています。そして、青○が親知らずです。この親知らず(青○)と咬んでいる歯は無く、余っている状態です。このまま親知らずを残しておいても抜歯するしかありません。

 

このまま親知らずを抜歯してしまうのが勿体ないので、この親知らず(青○)をオレンジ○部分へ移植する計画としました。

下写真は移植直後の状態です。

 

移植した歯は歯の中の歯髄(血管、神経線維、細胞が入っている組織)が失活してしまうため、根管治療(歯髄が入っている組織を消毒すること)を行い、冠を被せていきます。

冠を被せた状態です(下写真)。これで、咬めるようになりました。

 

今のところ良好に経過しています。

北陸は歯科大学がないため、歯科大学附属病院がありません。私が勤務していた神奈川歯科大学は附属病院があります。歯科大学附属病院には、補綴科(入れ歯や咬み合わせ)、歯周病科、保存科、障害者歯科、放射線科、口腔外科、矯正科、小児歯科と専門分野が別れています。

北陸にも医学部大学附属病院や市民病院がありますので「口腔外科」はありますが、歯科大学附属病院の「補綴科(入れ歯や咬み合わせ)」「歯周病科」はありません。

当院は、歯科大学附属病院の「補綴科(入れ歯や咬み合わせ)」「歯周病科」と同じく、その分野の「専門医」であります。その分野に関しては、難しい症例も大学病院で診療してきたように専門的に診療しています。

それが当院の役割と考えています。

またご相談ください。

 

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223.歯周基本治療による改善

今回も歯周基本治療にて改善したケースです。

術前の青矢印部分。これは「歯肉縁下歯石」といって「歯茎の中に付いた歯石」です。これに細菌の内毒素が含まれているため、歯槽骨の吸収が起こります。

 

治療は、まずは①口腔清掃指導!当院では、必ず①歯間ブラシ②フロス③歯ブラシの順番で行っています。自宅での清掃もこの順番でお願いしています。

次に②スケーリング・ルートプレーニング。口腔清掃がきちんと行えて、歯茎の炎症が改善した状態になったら、このスケーリング・ルートプレーニングを行います。

スケーリング・ルートプレーニングは歯茎の中の歯石の除去と汚染した歯根面の滑沢化のことをいいます。

術後のオレンジ矢印部分の骨のラインが明瞭になったのがわかります。歯周ポケットも改善し、正常値に戻りました。

術前術後のレントゲンを比較するとよくわかります。

 

 

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222.歯槽骨の再生 歯周基本治療

術前の写真では、青矢印部分に大きな骨吸収が確認できます。歯の動揺もありました。術後の写真では、青矢印部分に歯槽骨の再生が確認できます。

 

治療は?

歯の安静を図る目的で、咬み合わせの調整を行いました。(しかし、歯が動いているからといって、闇雲に削ってはいけません。)

炎症をコントロールするために、口腔清掃指導(当院では歯間ブラシ→フロス→歯ブラシの順番)およびスケーリング・ルートプレーニングを行いました。スケーリング・ルートプレーニングは、歯茎の中の歯石を取り除き、歯根の表面を滑沢化することで、細菌の毒素を取り除くことを目的とします。

これらの治療を「歯周基本治療(非外科療法)」といいます。それでも治らない場合は、「歯周外科治療」を行うのですが、「歯周基本治療(非外科療法)」のみで改善する場合も多いのです。

今回も「歯周基本治療(非外科療法)」のみで歯槽骨の再生および歯周ポケットが改善しました。

 

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診療時間: 午前 8時30分~12時
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