今回も親知らずの移植です。
オレンジ〇部分の歯が喪失しています。そして、青○が親知らずです。この親知らず(青○)と咬んでいる歯は無く、余っている状態です。このまま親知らずを残しておいても抜歯するしかありません。
このまま親知らずを抜歯してしまうのが勿体ないので、この親知らず(青○)をオレンジ○部分へ移植する計画としました。
下写真は移植直後の状態です。
移植した歯は歯の中の歯髄(血管、神経線維、細胞が入っている組織)が失活してしまうため、根管治療(歯髄が入っている組織を消毒すること)を行い、冠を被せていきます。
冠を被せた状態です(下写真)。これで、咬めるようになりました。
今のところ良好に経過しています。
北陸は歯科大学がないため、歯科大学附属病院がありません。私が勤務していた神奈川歯科大学は附属病院があります。歯科大学附属病院には、補綴科(入れ歯や咬み合わせ)、歯周病科、保存科、障害者歯科、放射線科、口腔外科、矯正科、小児歯科と専門分野が別れています。
北陸にも医学部大学附属病院や市民病院がありますので「口腔外科」はありますが、歯科大学附属病院の「補綴科(入れ歯や咬み合わせ)」「歯周病科」はありません。
当院は、歯科大学附属病院の「補綴科(入れ歯や咬み合わせ)」「歯周病科」と同じく、その分野の「専門医」であります。その分野に関しては、難しい症例も大学病院で診療してきたように専門的に診療しています。
それが当院の役割と考えています。
またご相談ください。
渡辺歯科医院
日本歯周病学会 歯周病専門医
日本補綴歯科学会 専門医
富山県小矢部市津沢796-4