今回も歯周基本治療にて改善したケースです。
術前の青矢印部分。これは「歯肉縁下歯石」といって「歯茎の中に付いた歯石」です。これに細菌の内毒素が含まれているため、歯槽骨の吸収が起こります。
治療は、まずは①口腔清掃指導!当院では、必ず①歯間ブラシ②フロス③歯ブラシの順番で行っています。自宅での清掃もこの順番でお願いしています。
次に②スケーリング・ルートプレーニング。口腔清掃がきちんと行えて、歯茎の炎症が改善した状態になったら、このスケーリング・ルートプレーニングを行います。
スケーリング・ルートプレーニングは歯茎の中の歯石の除去と汚染した歯根面の滑沢化のことをいいます。
術後のオレンジ矢印部分の骨のラインが明瞭になったのがわかります。歯周ポケットも改善し、正常値に戻りました。
術前術後のレントゲンを比較するとよくわかります。
渡辺歯科医院
日本歯周病学会 歯周病専門医
日本補綴歯科学会 専門医