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222.歯槽骨の再生 歯周基本治療
術前の写真では、青矢印部分に大きな骨吸収が確認できます。歯の動揺もありました。術後の写真では、青矢印部分に歯槽骨の再生が確認できます。
治療は?
歯の安静を図る目的で、咬み合わせの調整を行いました。(しかし、歯が動いているからといって、闇雲に削ってはいけません。)
炎症をコントロールするために、口腔清掃指導(当院では歯間ブラシ→フロス→歯ブラシの順番)およびスケーリング・ルートプレーニングを行いました。スケーリング・ルートプレーニングは、歯茎の中の歯石を取り除き、歯根の表面を滑沢化することで、細菌の毒素を取り除くことを目的とします。
これらの治療を「歯周基本治療(非外科療法)」といいます。それでも治らない場合は、「歯周外科治療」を行うのですが、「歯周基本治療(非外科療法)」のみで改善する場合も多いのです。
今回も「歯周基本治療(非外科療法)」のみで歯槽骨の再生および歯周ポケットが改善しました。
日本歯周病学会 歯周病専門医
日本補綴歯科学会 専門医
渡辺歯科医院
220.根管治療
根管治療のケースです。
左写真が術前です。矢印部分に黒い影が確認できます。右写真は術後写真です。矢印部分の黒い影がなくなり、治癒が確認されました。根管治療が成功したことを意味します。
なぜ、黒い影ができるのでしょう?よく歯科医院で「神経を取ります」と言われたことがある方も多いと思います。
この「神経をとる」というのは、「歯の中(根管)に歯髄という組織があって、その中には①神経線維②血管③細胞など重要な組織があります。それを全部取ってしまいます」という意味なのです。
つまり歯の中の血管を取ってしまうことは、細菌を退治してくれる白血球が居なくなるということなのです。白血球が居なくなれば、自然に治ることはありません。
一度歯茎が腫れて、腫れが引いたとしても時間が経つとまた腫れてくるのは、細菌の巣が歯の中(根管)にあって、そこには細菌を退治してくれる白血球が居ないわけですから、歯の中で細菌が増えるとまた腫れてくるという訳なのです。
当院はマイクロスコープで根管治療を行っています。これの使用により根管治療の成功率が格段に上がりました。全てが完璧にできる訳ではありませんが、できるだけ成功へ導けるように努めています。
またご相談ください。
渡辺歯科医院
日本歯周病学会 歯周病専門医
日本補綴歯科学会 専門医
219. 歯槽骨の再生
今回も歯槽骨の再生が見られたケースです。
術前写真ではオレンジ矢印部分に骨欠損(深い歯周ポケット9mm)が確認されます。このような「クサビ状骨欠損」は、単にプラーク(歯に付いた細菌の塊)によって起こったものではなく、そこには「歯ぎしり」のような歯に対して外傷的な強い力が加わっていることが考えられます。
歯周病学では、歯周病の原因はプラーク(歯に付いた細菌の塊)で、さらに歯ぎしりなどの強い力が加わると、「クサビ状骨欠損」が起こると考えられています。
このケースでは、歯ぎしりによって生じた「歯に加わる強い力」を咬合調整(今回の場合は歯を削合)することで取り除いた上で、歯周外科治療(フラップキュレッタージとテルプラグの移植)を行いました。
その結果、クサビ状骨欠損は縮小し、青矢印部分に骨再生(歯周ポケットは9mmから4mmまで回復)が確認できました。
前回のケースのようにSRPのみでも骨再生が起こることがありますが、それが困難な場合は歯周外科治療を行うことも有効です。
またお問い合わせください。
日本歯周病学会 歯周病専門医
日本補綴歯科学会 専門医
渡辺歯科医院
218.SRP(スケーリング・ルートプレーニング)による歯槽骨再生
SRP(スケーリング・ルートプレーニング)とは歯茎の中の「歯に付いている歯石」を取り除いて歯根の表面を綺麗に磨くことをいいます。
このSRPを行うタイミングと精度が重要です。
まずは、歯に付いているプラーク(細菌の塊)を患者さん自身で綺麗に取り除けるように、何度も練習します。歯間ブラシ→フロス→歯ブラシの順でのプラークコントロールが重要です。
これを行うことで、歯茎の炎症がとれます。その後にSRPを行います。
SRPで改善したケース(下写真)です。
術前の矢印部分が歯周病によって歯槽骨(歯を支えているの骨)が溶けてしまった部分です。歯周ポケットの深さは9mm。
右写真が術後です。術後の矢印部分の歯槽骨が再生しているのが確認できます。歯周ポケットも改善しました。
患者さんによっては、「エムドゲイン」や「リグロス」で再生治療をやっていますか?という問い合わせもあります。しかしながら、いきなりそのような材料を使用しても再生するわけではないのです。むしろ、そのような材料を使用しなくても、きちんとしたプラークコントロールによって炎症が消退した段階でSRPを行えば、歯槽骨の再生が起きる場合もあるのです。
もちろん、SRPのみで改善しない場合は「歯周外科治療」を行う場合もあります。一人一人の状態が異なるため、その状態によって判断することが必要になります。
またご相談ください。
日本歯周病学会 歯周病専門医
日本補綴歯科学会 専門医
渡辺歯科医院
217.歯の移植
今回のケースの歯の移植です。
患者さんに了解を得て掲載させていただきました。
オレンジ矢印部分には大きな嚢胞(骨が感染により溶けている状態)が確認されます。患者さんは授乳中の女性のため、外科手術が困難な状況です。
根管治療(根の中の消毒)を行っていましたが、根管内からの排膿(膿がでること)が止まりません。そこで、根管を大きく拡大(根の管を拡げる)して開窓(根の先の膿が出るように空気に触れさせること)させるようにしました。
すると、時間の経過とともに嚢胞が縮小(下写真)していきます。
さらに数ヶ月後、嚢胞が縮小していきました。
そして患歯を抜歯して親知らず(下写真の青○が親知らず)を移植しました。移植後2か月が経過した写真です。
デンタルエックス線写真でも嚢胞が消失し、移植した親知らずの周囲には骨が再生しています。
被せものを装着した状態です。
今回のケースで、もし早期に患歯を抜歯して嚢胞摘出を行っていれば、その部分の骨は陥凹してしまい回復できなかった可能性もあります。患者さんが授乳中であったため、外科処置を避けて開窓を行った結果、患歯を保存しつつ嚢胞を縮小させることに成功しました。
嚢胞が縮小してしまえば、嚢胞摘出術など大きな外科処置は行う必要がなく、普通抜歯と同じ程度の外科治療で済みます。
患者さんの授乳期間が終了したところで、親知らずの移植に踏み切りました。現在のところ、良好に経過しています。
歯牙移植は100%の成功率ではありません。上手くいかないケースも経験しています。しかしながら、お口の中で活用していない親知らずなどの歯があれば、他の場所へ移植して活躍してもらった方が有意義であると考えています。私はインプラント治療も行ってはいますが、自分の歯で咬めるのに越したことはありません。
またご相談ください!
日本歯周病学会 歯周病専門医
日本補綴歯科学会 専門医
渡辺歯科医院
215.講演の内容続き フッ素について(富山県マイ保育園事業)
講演の内容でフッ素についてもお話してきました。
スライドの一部をアップします。
フッ素の局所応用には①~③があります。①は高濃度のフッ素、②③は低濃度のフッ素。高濃度、低濃度で各々役割が異なります。どちらも重要です。
①は10本歯があれば最大4本、②は5本、③は3本の歯を虫歯にさせない効果があるということです。それを「う蝕予防率(むし歯予防率)」といいます。
スライド1
そもそもどうやって歯が溶けるのか?
プラーク(歯垢)の中の細菌によって酸が酸性されて歯の脱灰(歯が溶け始めること)が始まります。
スライド2
その結果、歯の中の重要なミネラルが溶け始めていきます。
スライド3
フッ素は、その溶けだしたミネラルを元に戻すのを手伝います。これを再石灰化といいます。
スライド4
また、歯の結晶構造の中にフッ素が入り込むことで、本来の歯の完成体である「ハイドロキシアパタイト」という構造より強い「フルオロアパタイト」という構造になります。
スライド5
その結果、歯は酸に強い歯になるのです。
スライド6
これは、歯の結晶構造が完成していないときにフッ素応用するからこそ効果があります。LEGOで表現してみると下写真のようになります。
スライド7
結晶構造が完成していない状態からそのまま完成するとLEGOの上段のようになります。
結晶構造が完成していない状態にフッ素を使って歯を強化するとLEGOの下段のような過程をたどり、歯の結晶構造の中にフッ素が取り込まれ酸に強い歯になる訳です。
青のブロックが「フッ素」です。
ですから、歯の生えたての「幼弱」な状態のときにフッ素を使うとより効果的ということです。
詳しくは、またご相談ください。
日本歯周病学会 歯周病専門医
日本補綴歯科学会 専門医
渡辺歯科医院
214.講演(富山県マイ保育園事業)
妊婦さんや未就学児の親御さんを対象とした懇談会(呉西地区 射水市 砺波市 小矢部市 南砺市 高岡市 氷見市)があり講演してきました。
虫歯予防のお話です。
スライドの一部をアップします。
乳歯と永久歯の違いについて。A~Eは永久歯へと生えかわるので代生歯、奥歯の6・7番は生えかわりではないので加生歯といいます。
歯の生えてくる年表。生後6か月、2歳半、6歳がポイントになります。
フロスは2歳半から必ず使う!
治療より予防が大事です。
小さいころから十分な虫歯予防をすれば、大人になったから苦労する人も随分とすくなくなるだろうなぁと思います。
ブラッシング、フロスの使い方、フッ素の使い方などまたご相談ください。
日本歯周病学会 歯周病専門医
日本補綴歯科学会 専門医
渡辺歯科医院





































