根管治療のケースです。
左写真が術前です。矢印部分に黒い影が確認できます。右写真は術後写真です。矢印部分の黒い影がなくなり、治癒が確認されました。根管治療が成功したことを意味します。
なぜ、黒い影ができるのでしょう?よく歯科医院で「神経を取ります」と言われたことがある方も多いと思います。
この「神経をとる」というのは、「歯の中(根管)に歯髄という組織があって、その中には①神経線維②血管③細胞など重要な組織があります。それを全部取ってしまいます」という意味なのです。
つまり歯の中の血管を取ってしまうことは、細菌を退治してくれる白血球が居なくなるということなのです。白血球が居なくなれば、自然に治ることはありません。
一度歯茎が腫れて、腫れが引いたとしても時間が経つとまた腫れてくるのは、細菌の巣が歯の中(根管)にあって、そこには細菌を退治してくれる白血球が居ないわけですから、歯の中で細菌が増えるとまた腫れてくるという訳なのです。
当院はマイクロスコープで根管治療を行っています。これの使用により根管治療の成功率が格段に上がりました。全てが完璧にできる訳ではありませんが、できるだけ成功へ導けるように努めています。
またご相談ください。
渡辺歯科医院
日本歯周病学会 歯周病専門医
日本補綴歯科学会 専門医