今回も根管治療についてです。
右上7の痛みと腫れで来院されました。今回もCT撮影を行いました。奥歯は、根管の走行が複雑なためCT撮影による診断が必要になります。CT撮影は保険診療で行えます。
左写真では、根の先にオレンジ矢印部分に黒い影が確認できます。これは、根管内の感染により周囲の骨に炎症が波及しているからです。右写真では、根と根の間(根分岐部)まで大きく炎症が波及し、黒い影の範囲が大きいことが確認できます。
マイクロスコープを用いて根管治療を行いました。
術後写真を示します。
左写真のオレンジ矢印部分の黒い影が消失し、骨が再生しました。また、右写真の根と根の間(根分岐部)の黒い影も消失し、骨再生が確認できます。
根管治療の評価はCT撮影を行うことで確実に行うことができます。
もちろん、すべてのケースが上手くいくわけではありません。しかしながら、CT撮影やマイクロスコープを使用することで成功率を大きく上げられると考えています。
根管治療でお悩みの方はご相談ください。
渡辺歯科医院
日本歯周病学会 歯周病専門医
日本補綴歯科学会 専門医