今回も根管治療のケースです。
根管治療は、CT撮影とマイクロスコープを使用して行います。
CTは通常のレントゲンとは異なり、抜群に診断力が上がります。マイクロスコープは根管内を8~16倍で見ながら行いますので治療の精度が上がります。
私にとってこの2つのアイテムは無くてはならないものとなっています。
今回もCT画像で根管治療の術前術後を比較していきます。
左が術前の写真です。オレンジの矢印に黒い影が見えます。根管内が感染しており根尖部の歯槽骨が吸収し膿がたまっている状態です。また、青矢印が示すのは上顎洞への炎症のは波及です。根尖病巣が原因で上顎洞(副鼻腔の1つで鼻腔とつながっている)に炎症様の所見が確認出来ます。
右が術後の写真です。オレンジの矢印が示す黒い影は極端に小さくなり治ってきていることがわかります。また、上顎洞へと波及していた炎症も消退しました(青矢印部分)。
またご相談ください。
渡辺歯科医院
日本歯周病学会 歯周病専門医
日本補綴歯科学会 専門医