術前と術後の違いは分かりますか?
この歯は、下顎第一大臼歯(下図:前から6番目の歯)です。特徴として根が2本(前から5番目の歯は根が1本)あります。つまり、噛み合わせの力を受け止める力も強いため、とても重要な歯といえます。
しかし、根が2本あるということは、根と根の間(根分岐部といいます)に歯周病が進行した場合はとても治りにくいという特徴があります。
写真の歯は根と根の間に歯周病が進行してしまい、さらにその部分に歯茎が被っていて磨けません。そこで、歯茎を下に少しずらして歯間ブラシが通るように調整しています。これを、トンネリングといいます。
お口の中は、お風呂場と同じで、清掃できない部分を絶対に作ってはいけません。お風呂場も清掃できない部分があればカビが生えてしまいます。
渡辺歯科医院
日本歯周病学会 歯周病専門医
Tel:0766-61-2002