歯周病治療で最も重要と考えるのが「歯間ブラシ」の使用。
歯周病は「歯と歯の間」から始まるため、歯間ブラシの正しい使用法は歯周病治療の8割程度を占めると考えています。
サイズの合った歯間ブラシを使用することが重要です。歯間ブラシは「つまようじ」のようにただ通すだけでは意味がなく、歯に付いているプラーク(細菌の塊)を取らなければなりません。しかしながら、歯にゴシゴシ当てすぎると、歯間ブラシの毛が寝てしまい清掃効果が落ちてしまいます。
ステップ1はサイズの合ったサイズを通す。ただ通すのではなく、10回くらい擦ります。歯磨き剤をつけるとさらに効果的です。
ステップ2は左右に当てながら10回以上擦ります。左右に当てすぎると歯間ブラシの毛が寝てしまうので、毛が寝ない程度に歯に寄せます。
ステップ3は、歯茎のカーブに合わせて動かします。
ステップ4はステップ2とステップ3の両方の動き方を合わせたものです。
歯間ブラシに限らず、ブラッシングやフロッシングは患者さん自身のやり方ではとても難しいものです。歯科医院できちんとした練習が必要ですね。
渡辺歯科医院
日本歯周病学会 歯周病専門医
日本補綴歯科学会 専門医