今回は歯の移植についてです。
オレンジ矢印の歯は重度の歯周病に罹患しており抜歯適応となりました。そこで、オレンジ矢印の歯を抜歯して、青〇の親知らずを同部位に移植する計画としました。
真ん中の写真は、移植直後の写真です。
移植した歯の周囲には歯根膜という組織があり、その歯根膜幹細胞が骨を形成する骨芽細胞や歯茎を形成する線維芽細胞へと分化して歯の周囲の組織が出来ていきます。
右写真が術後4年です。
移植した歯の周囲に骨が再生しているのが確認できます。
デンタルエックス線所見です。
移植直後と4年後です。
歯の周囲に骨が形成され安定しています。
親知らずの移植は保険診療で可能です。
渡辺歯科医院
日本歯周病学会 歯周病専門医・指導医
日本補綴歯科学会専門医
博士(歯学)