今回もまた親知らずの移植のケースです。
「歯の移植」を説明すると、そんなことが出来るのかとびっくりされる方も多いですが、親知らずの移植は保険診療で認められています。
赤矢印の歯は歯根破折(根が割れている)しているため抜歯するしかありません。青矢印部分に細菌感染による大きな骨吸収が確認できます。
そこで、赤矢印の歯を抜歯して、黄色〇の親知らずを移植する計画としました。
移植直後の写真です。
移植後2年経過しました。
移植した歯の周囲には歯槽骨の再生も確認でき、良好に経過しています。
この患者さんもとても熱心にブラッシングされます。歯間ブラシ、フロス、歯ブラシの3種類を使用されています。
治療の成功の鍵は患者さん自身のブラッシングにあるようです。
親知らずを抜歯する前に立ち止まってください。移植できるかもしれません!その歯は大事な親知らずかもしれません!!
またご相談ください!
渡辺歯科医院
日本歯周病学会 歯周病専門医・指導医
日本補綴歯科学会 専門医