今回もインプラント治療の紹介です。
私は、インプラント治療は適切に行えば大変有効な治療法の1つと考えています。
赤○部分は以前埋入したインプラントです。今回、青○部分の欠損部にインプラントを計画しています。
上顎には上顎洞という空洞があるため、黄色矢印の範囲内(骨がある部分)にインプラントを埋入する必要があります。骨を造成する方法もありますが、今回はこの範囲で2本のインプラントを埋入する予定としました。1本は10,72mmの骨幅に、もう1本は6.94mmの骨幅に埋入しなければならないため、9mmと6mmのインプラントを使用することにしました。
インプラント埋入直後の写真です。限られた骨幅にインプラントを埋入できています。
術後4年経過のレントゲン写真です。
インプラント周囲の骨も安定しており、良好に経過しています。
4年経過していますが今のところ良好に経過しています。予後が良好なことが最も重要なことと考えています。
インプラントが最良の治療法ではありませんが、入れ歯を回避できたため患者さんの満足度は比較的高いのではないかと考えています。しかしながら、インプラントは歯周病菌に感染し、インプラント周囲炎を起こす可能性があります。
当院は歯周病専門医ですので、歯周病の管理を行いながら無理なくインプラント治療を進めていきたいと考えています。
日本歯周病学会 歯周病専門医・指導医
日本補綴歯科学会 専門医
渡辺歯科医院