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212. 根尖病巣の診断(CT撮影)

歯ぐきから膿が出ているという訴えで来院されたケースです。歯周病ではなく、根管内(歯根の管の中)の細菌感染です。

パノラマエックス線写真では、上の真ん中に膿の袋が見えます。しかしながら、2本の歯根が重なっていてどちらの膿かわかりません。

 

このパノラマエックス線写真をわかりやすく見てみると、赤〇が膿の袋で、④(オレンジ)と⑤(青)の歯根が重なっています。赤〇の膿は一体どちらの膿なのでしょうか。

 

このような場合、病巣の広がりを確認するためにCT撮影が有効になります。

CT撮影で確認してみます。

CT撮影の「横から見た面」では④と⑤ともに黒い影が見えます。CT撮影の「上から見た面」では、④の周りに黒い影が大きく見えます。

 

さらに、「前から見た面」で詳しく見てみましょう。④の歯根の周りの骨が吸収して無くなっています。⑤の歯根の周りの骨も少し吸収して骨が溶けていますが、これを見てもわかるようにこの「膿の袋」の原因歯は④であったことがわかりました。

 

やはり、CT撮影で得られる情報量は大きいため診断力がかなり向上しました。

原因不明の歯茎の腫れなどでお困りの方がいらっしゃいましたらお問い合わせ下さい。

 

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