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200.歯茎の移植の解説(難しい内容!)

難しい内容です。

「動かない歯茎(角化歯肉)」VS「動く歯茎(歯槽粘膜)」

歯の周囲には「動かない歯茎(角化歯肉)」の存在が歯周組織の健康維持のために有益と考えられています。

前回紹介した遊離歯肉移植術は、「動かない歯茎(角化歯肉)」「動く歯茎(歯槽粘膜)」へ移植し、「動く歯茎(歯槽粘膜)」「動かない歯茎(角化歯肉)」に変えてしまう治療です。

下図は「動かない歯茎(角化歯肉)」の模式図です。結合組織に「コラーゲン線維」があるから遺伝的に上皮は「角化」します。コラーゲン線維があることで「動かない歯茎」ができる上に、感染や外的刺激に強い「角化上皮」ができます。

 

それでは、①動かない歯茎(角化歯肉)の上皮―結合組織を一体にした組織を「動く歯茎」に移植した場合と(下図の上)、②動かない歯茎(角化歯肉)の上皮のみを「動く歯茎」に移植した場合(下図の下)では一体どうなるのか?

 

①の場合は、移植されたことで動く歯茎動かない歯茎に変化しますが、②の場合は、動く歯茎動く歯茎のままになり変化は見られません。このことで上皮が角化するか、角化しないかは、「上皮下の結合組織」が決めていることになるのです。

組織学的にはこのような解説になります。

下写真のように動く歯茎動かない歯茎に変化しているのは、組織学的には上記の説明になるわけです。

 

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