小学館ブログサイト、坂本正敬さんの取材で記事になりました。
以下、リンクします。
知らない間にリスク4倍!? 歯科医が教える「歯科検診」の重要性とは
記事のように歯周病治療の鍵は動的治療後のメインテナンスにあると考えています。深い歯周ポケットが改善したとします。でも、それは「治癒」ではなく、「病状安定」と考えます。油断すると、また歯周ポケットが再発してしまうからです。「治った!もう歯医者は終わり!」と考えることが危険なのです。
当院では、歯周病治療を分りやすく理解していただくために、患者さんに配布する資料(下図)も作成しました。「検査」「診断」「歯茎より上の見えている部分の除菌=8割は患者さんの仕事」「歯茎の中の見えない部分の除菌=10割が歯科医院の仕事」「歯周外科療法」「メインテナンス」と6ステージに分かれています。
患者さんによっては、「歯ブラシ指導ばかりで治療が進まない」と言われる方もいらっしゃいます。まずは痛みをとる、腫れを引かせるなどの緊急な症状の改善を行うことは重要です。
しかしながら、歯周病にしても虫歯にしても原因は「プラーク」=「細菌の塊」なのです。どんなに歯周病治療を進めても、どんなに削って被せても、そこに多量のプラークが付着していては歯周病は治らないし直ぐに虫歯になってしまうでしょう。
患者さんにはプラークコントロールの重要性を理解していただけるように今後とも努力していきます。
渡辺歯科医院
日本歯周病学会 歯周病専門医