インプラント治療です。 右上オレンジ○部分が欠損しています。
この部分は4,5、6、7と4本の歯が欠損しています。さらに左右上下臼歯部が欠損しているので、その部位に対して補綴処置(インプラントや義歯による噛み合わせの確立)を行いたいところですが、患者さんの希望もあるため今回は右上オレンジ○部分のみにインプラント治療を計画しました。 右上4部位は頬側部分の骨吸収が大きいため、少し遠心(奥側)にずらして2本埋入しました。上顎洞との距離も問題ないと考えられます。
直径4mm、長さ9mmのインプラントを2本埋入してブリッジにしました。
術後半年以上が経過して4ヶ月毎のメインテナンスを行っています。メインテナンス中に左上5(インプラントと反対側の歯)が歯根破折し、その部分にもインプラント治療を計画していますが、現在経過観察中です。
インプラント治療は、最優先の治療計画ではありません。①取り外しの入れ歯(義歯)、②両隣りの歯があれば歯を削ってブリッジ、③インプラントの順番かと思います。健全な両隣りの歯があれば、やはりブリッジが良いと思います。 インプラントは歯周病菌に感染します。また、噛み合わせの与え方も難しいのです。治療を行った後に、メインテナンスを一番行いやすいのは入れ歯(取り外し)になります。後のことを考え、歯周病治療も含めたメインテナンスを行っていかなければ、「長く機能」しないのです。
インプラントはあくまでも治療のオプションの一つです。 ご希望がありましたらご相談ください。
日本歯周病学会 歯周病専門医 渡辺歯科医院