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92.「動かない歯茎」VS「動く歯茎」 その2

今回も前回と同じように「動かない歯茎」の重要性を説明します。

このblogでは外科治療の説明が多くなっていますが、それは私が歯周病専門医としてあまり一般的ではない「歯周外科治療」のご紹介をしてその存在を知っていただく意義があると考えているからなのです。

この歯周外科治療は「保険診療」で行うことができ、決して特殊な治療ではありません。当院でも私が勤務していた大学病院と同じように行っている治療になります。

以下の症状がある患者さんは、要注意です。

①ブラシング時に歯茎が痛い、②最近歯茎が下がってきた、③歯が長くなった、④冷たいものがしみるなどの症状が出た場合にご相談ください。

これらの症状がでた場合、虫歯ではなく「歯茎」の問題の可能性があります。

歯周病治療を進めていく上で重要なのが「動かない歯茎(歯肉)」と「動く歯茎(歯槽粘膜)」です。歯の周りの「動かない歯茎」は、歯と付着することができます。しかしながら、歯の周りに「動く歯茎」しかない場合は、歯と付着することが出来ません。歯と歯茎が付着できた方が、歯周組織の健康は維持されやすいと言えます。

歯の周りの歯茎が動いてしまっては、歯周組織が安定しにくいのです。

写真のオレンジ部分の歯茎が痩せてしまっています。

FGG術前

同じ写真ですが、「動かない歯茎」と「動く歯茎」の境界線をオレンジ線で示します。

MGJ説明

 

次に動く歯茎を歯から離して上方向に移動して縫合します。この処置で、動く歯茎が歯から離れます。

FGG前庭拡張

次に上顎の裏側から「動かない歯茎」を採取して移植します。

FGG移植

術後です。歯の周りに動かない歯茎が出来たため、歯茎自体にボリュームが出来て安定しました。

FGG術後

歯茎が痩せてきた場合、全てのケースにおいてこのような治療を行う必要はありませんが、「動かない歯茎」を獲得することで歯周組織が安定します。

 

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