よく、「親知らずは抜かないといけませんか?」と質問されます。
親知らずは、前から8番目の歯のことをいいます。以前ブログでご紹介したように、親知らずは「歯の移植」や「入れ歯の鉤歯(針金をかける歯)」や「ブリッジの土台」として利用することができます。真っ直ぐ生えてる親不知は抜かずに使えることができます。
しかしながら、以下のレントゲン写真を見てください。7番の奥に水平に親知らずが向かってきています。7番の奥の歯槽骨が吸収していることが分ります。
この場合、歯周ポケットが9mm以上ありました。つまり、7の奥の歯肉の付着が喪失し、親知らずの周囲にまで感染が拡大しています。放置した場合、7番まで骨吸収が進み抜歯になってしまいます。
親知らずは全て抜く必要はありませんが、このようなケースの場合は抜歯適応となります。
渡辺歯科医院
日本歯周病学会 歯周病専門医