日本歯周病学会 歯周病専門医

0766-61-2002

富山県小矢部市津沢796-4

渡辺歯科医院HOME渡辺歯科医院Blog > 3.歯周病症例(主訴:下の歯の動揺が気になる)

渡辺歯科医院Blog

3.歯周病症例(主訴:下の歯の動揺が気になる)

53歳女性、下の歯の動揺が気になり来院されました。下の入れ歯は気持ち悪くて入れられないとのことで、上の入れ歯だけをを装着されていました。全体的に歯肉が腫れて自然に膿が出ている状況です。エックス線所見では、○印の部分の骨吸収像、深い歯周ポケットが認められます。

そこで、「治療計画」を立案します。オレンジの○印の歯は、根の先まで骨吸収があったため抜歯の計画とし、ブラッシング指導(歯間ブラシ、歯ブラシ)、スケーリング・ルートプレーニングを行うこととしました。歯周基本治療で重要なのは、炎症性因子のコントロール(細菌を減らすこと)と歯にかかる異常な力を取り除くこと(噛み合わせの調整)が重要となります。この症例の場合、炎症を抑えることも重要ですが、奥歯に噛み合わせがないため(入れ歯を装着していないため)前歯に負担がかかります。ですから、ブラッシング指導と同時に入れ歯(プラスチックの保険の入れ歯)を製作する計画としました。

その後、再評価(歯周病の再検査)を行い、青の○印と緑の○印部分に歯肉剥離掻爬術を行いました。

術後の写真を示します。歯周外科処置後に前歯の被せものをいれて、金属床の入れ歯を装着しました。エックス線でも改善が認められ、歯周ポケットも3mm以下に改善されています。炎症のコントロールとともに、入れ歯による噛み合わせを確立し前歯の負担を軽減したことが成功につながりました。歯周病治療を成功させるには、噛み合わせも重要なのです。

渡辺歯科医院

日本歯周病学会 歯周病専門医

 

診療時間

ご予約: Tel: 0766-61-2002
診療時間: 午前 8時30分~12時
午後 13時30分~18時
休診: 日曜日・祝日

医院の紹介はこちら

渡辺歯科医院Blog

月別アーカイブ

リンク