月別アーカイブ: 9月 2015

131.日本歯周病学会☆

日本歯周病学会の秋季大会(浜松)に出席してきました。

 

以前、友人に「学会は何のためにあるの?」と聞かれたことがあります。

各々の歯科医が自分自身の経験だけで勝手な治療を行わないように、研究発表したり、症例発表することである程度の「治療の基準」を決定するために学会はとても重要な役割を果たしています。

今回は、神奈川歯科大学附属病院の歯科衛生士の吉田さんが主で共同発表させていただきました。

早期の咬合の確立とプラークコントロールで改善した症例です。よくまとめられていて素晴らしい発表でした。


 

神奈川歯科大学横浜クリニックの降矢先生も発表されました。遊離歯肉移植術、フラップ手術の症例です。歯周組織の改善がみられ、とても参考になりました。


 

 

日本歯周病学会 歯周病専門医

渡辺歯科医院


 

130.デンタルフロスで歯周病・虫歯診断!その種類と使い方は?

今回はデンタルフロスの使用意義を考えてみたいと思います。

以下、小学館コラムにも記事になりました。

たった1分で診断終了!100均グッズでできる「虫歯セルフチェック法」

詳しく解説します。

歯周病は歯と歯の間から始まります。また、虫歯の多くは歯と歯の間に発生します。歯ブラシだけでは、歯間部の清掃はできないからです。一度、虫歯になった歯に対して樹脂の充填や金属冠を被せたとしても、歯間部の清掃をしなければ再び虫歯になってしまうでしょう。

<デンタルフロスを使って虫歯や歯周病の診断>

・フロスを通すと引っかかる→虫歯か被せものが合っていない可能性がある

・フロスの糸がバラバラになる→虫歯か被せものが合っていない可能性がある

・フロスを通した後、とれたプラークが臭い→日頃からプラークが付着しているため、歯周病や虫歯が疑われる

・フロスを通すと出血する→歯周病が始まっている可能性がある

 

<使い方>

腕の長さ、30~40センチくらいに切る。

フロスの長さ

 

フロスを中指にグルグル巻いて、親指と人差し指で掴む。

 

歯と歯の間にゆっくり入れて、歯茎の中に隠れるまで入れる。手前の歯に弓を引くように当てて、上に擦る。奥の歯に弓を引くように当てて、上に擦る。

 

上から見た様子です。

 

<種類>

ワックスが付いているもの付いていないものがある。

ワックスが付いていると滑ってプラークが付いてきにくいため、ワックスが付いていない方がプラークは取りやすいです。しかし、歯と歯の接触が強くてフロスが切れてしまう場合は、ワックス付きのフロスを使うことをお勧めします。

また、フロスをいちいち切るのが面倒な人は、柄付きのフロスがお勧めです。100円均一で70本入りで売っています。下写真は、上が前歯用で下が奥歯用です。上手にできる人は、前歯用で奥歯も清掃可能です。


 

 


日本歯周病学会 歯周病専門医

渡辺歯科医院