月別アーカイブ: 4月 2012

20.春のお花見

4月の院内お花見ツアーです。

奥にチューリップ、手前に水仙(スイセン)、左に黄色の立金花(リュウキンカ)

白色のチューリップ

近畿マメザクラ

木瓜(ボケ)

手前は君子欄(クンシラン)、奥に常盤紫陽花(トキワアジサイ)

椿(ツバキ)

水仙(スイセン)

岩八手(イワヤツデ)

 

渡辺歯科医院

日本歯周病学会 歯周病専門医

19.抜かなければならない?

虫歯で残根状態(根だけ残った状態)の歯です。

 

歯を保存するかどうかは、口腔内(お口全体)の状況によります。抜いてしまったほうがいい場合もありますが、この場合は十分に保存することもできるのです。

この歯は、支持歯槽骨(歯を支えている骨)も十分あります。しかしながら、付着歯肉幅は少ない状況です。そのため、ただ単に歯肉をメスで切ってしまっては、付着歯肉がなくなってしまいます。そこで、付着歯肉ごと下方向に移動する方法があります。

それを歯肉弁根尖側移動術(骨整形も含める)といいます。歯肉を下に移動して歯を見えるようにしています。このようにすれば、歯に土台が立てられ、被せせることができます。

歯肉を下方向に移動しました。

土台を立てた後に冠を被せました。

歯を抜くかどうかは口腔内全体の状況によりますが、歯周外科処置(歯周病に対する外科処置)を行って保存する方法もあるのです。処置は10~15分くらいで行うことができます。

今回の症例写真は杉山貴志先生のセミナーより引用させていただきました。

 

渡辺歯科医院

日本歯周病学会 歯周病専門医

 

18.象牙質知覚過敏症

知覚過敏は、歯と歯髄(神経や血管が入っている管)の中の神経をつなぐ象牙細管という細い管が外に露出することで、冷たいものや、熱いものがその管を伝わって痛みとして感じます。

歯周病治療(スケーリング・ルートプレーニング)を行っていくと、生じることもあります。虫歯ではありませんので心配ありません。

知覚過敏用の薬や、樹脂によりコーティングする方法もありますが、まずは「プラークコントロール」により正しいブラッシングを行うことが重要です。

プラークをきちんと取り除けば、改善する場合が多いのです。

 

渡辺歯科医院

日本歯周病学会 歯周病専門医

17.歯周病?

先日、成人歯科検診で歯周病が進行していると指摘され心配になり、当院に来院された患者さんがいらっしゃいました。

診査してみると、「歯周病」ではなく、「歯肉退縮」だったのです。

その違いはなんでしょうか?

歯周病(歯周炎)は、歯肉と歯の間の溝が深くなり歯周ポケットを形成し、支持歯槽骨が吸収していく疾患です。つまり、付着(歯と歯肉)の喪失が起こります。

 

 

 

 

歯肉退縮とは、歯肉は痩せていますが歯周ポケットは形成しません。そのため、歯周炎ではありません。付着歯肉幅(歯の周囲の動かない歯肉)が少ないために、歯肉が痩せているのです。

 

この場合は、以前のブログに示したように「根面被覆」といって歯肉を被せる処置も可能ですし、進行しまいようであれば、経過観察していくことも重要です。

 

渡辺歯科医院

日本歯周病学会 歯周病専門医