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46.インプラント症例(入れ歯が合わない患者さん)

70代男性の患者さんです。

入れ歯(義歯)が合わず、インプラントを希望されました。

まず、重要なことですが歯周病による感染がないことが重要です。※インプラントは歯周病菌に感染します。歯周ポケット検査、細菌検査により歯周病のリスクは少ないと診断しました。

術前口腔内写真です。左上の歯(○印)は根が折れており、その他の○印は歯が喪失しています。

術前エックス線写真です。○印の部分にそれぞれインプラントを埋入する計画としました。下顎には左右それぞれ2本のインプラントを埋入し、ブリッジとします。3本ずつ埋入することも可能ですが、2本にすることで治療費を抑えることができます。

右上は2本のインプラントを、左上は歯根破折(折れている根)している歯を抜歯して1本のインプラントを埋入予定としました。

術中写真です。それぞれ、右下、左下、左上の写真になります。

術後の口腔内写真です。アバットメント(土台)を装着後に冠を被せました。冠は、白い樹脂、セラミック、金属と選択できますが、審美的な要素より機能重視の患者さんには、金属か白い樹脂が良いかと考えています。セラミックは割れてしまう可能性が他の材料よりは大きいと思います。

術後のエックス線写真です。

 

 

インプラント治療は良い面もありますが、欠点もとても多くあります。

1.メーカーが多く、そのメーカーの機材しか使用できない。当院はアストラテックインプラントを使用していますので、他メーカーのレンチやネジなどが合いません。A歯科医院でインプラントを埋入してB歯科医院で被せようと思っても、難しいのです。

2.歯周病菌に感染する。他の歯が歯周病の場合、歯周病菌に感染します。歯周病治療を過必ず行ってから、インプラント治療を行う必要性があります。

3.歯ぎしりなどの癖がある方は、要注意。歯もそうですが、インプラントは横揺れの力にもの凄く弱いです。きちんとした噛み合わせの診査が必要です。

4.他の歯がすり減ってきた場合、インプラントが過重負担を受け、揺れてくる。歯もすり減ります。金属もすり減ります。入れ歯の歯でさえすり減ります。全体的に歯がすり減ったとき、インプラントばかりが強く当たってしまうと、インプラントはダメになってしまします。

など、いろいろなトラブルが起こる可能性があります。インプラント治療は、あとのフォローができるように治療計画を立てる必要があります。「歯周病で歯が抜けた」→「インプラントしましょう」ではいけません。原因が歯周病なら、他の歯が抜けた時にまたインプラントが追加になり高額な治療費になってしまします。将来的に、お口の中がどうなっていくのかを診断し、長期的な治療計画を立てる必要があります。

当院は歯周病専門医です。また歯科補綴学会専門医(被せもの、インプラント、入れ歯などの噛み合わせを専門とする学会専門医)です。多方面から治療計画を立案してインプラント治療を行います。ご希望の方はご相談ください。

この患者さんは、「入れ歯と違って硬いものもバリバリ噛める」という感想をいただきました。「治療計画」が何より重要であると思います。

 

 

 

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