Ⅱ型糖尿病の方は、歯周病の発症リスクが2~4倍高いという報告があります。
☆糖尿病が歯周組織に影響を及ぼすメカニズム
①好中球貪食の機能低下
②微小血管障害
③歯根膜細胞の機能異常
④コラーゲンの合成阻害
⑤AGE(最終糖化産物)の炎症性組織破壊
AGEとは高血糖により生体内にさまざまなタンパク質が非可逆的に糖化されたもので、血管壁や結合組織に沈着して炎症反応を助長してしまいます。
つまり、血液の流れが悪くなれば、歯周病菌に対する感染防御機構が損なわれてしまうからです。
糖尿病が改善すると歯周病が回復に向かったり、逆に歯周病の治癒に伴い血糖値が改善するという報告もあります。
渡辺歯科医院
日本歯周病学会 歯周病専門医