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114.前歯と奥歯の歯周ポケットは危険度が違う!

今回は前歯と奥歯の歯周ポケットの危険度の違いの説明になります。

歯周ポケット検査の模式図です。プロービングデプス(歯と歯肉の境目の隙間深さ)5mm以上あると危険といえます。


 

このプローブ(下写真)で測定します。1mm毎にメモリが付いていて5mm毎に太いメモリになっています。

前歯で5mmの深さがある場合です。


 

次に奥歯で5mmの深さがある場合です。奥歯では5mm以上歯周ポケットが形成されている場合、根と根の間まで歯周病が感染していることが多いのです。この根と根の間を「根分岐部」といい、ここまで歯周病が進行した場合は「根分岐部病変」といいます。


 

前歯は1本しか根がありませんが、下写真のように上顎の奥歯では根が3本、下顎の奥歯では根が2本あります。一度歯周病に感染すると、奥歯では根が複数ありますので、細菌の除去、歯と歯肉の再付着が達成しにくいため治りにくのです。

上顎奥歯の歯根(根が3本)。


下顎奥歯の歯根(根が2本)。


 

つまり、同じ5mmの歯周ポケットでも前歯と奥歯では危険度が違うのです。

私は、基本的には奥歯の歯周病治療を優先します。また、歯周外科治療も奥歯は特に重要です。前歯はスケーリング・ルートプレーニングのみで治癒することも多いですが、奥歯はフラップ手術などの歯周外科を行うことも多いのです。

歯間ブラシ、歯ブラシも前歯は簡単にブラッシングできますが、奥歯は困難です。困難な奥歯からブラッシングをするようにお勧めします!

 


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