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96.骨の再生!(重度の歯周病)

今回は、重度歯周炎の骨再生が認められたケースを紹介します。

どうしても抜歯したくないとの希望で、歯周病専門医を探して来院された患者さんです。

前医では、抜歯してインプラント治療を勧められたとのことです。

重度歯周炎

歯槽骨が根尖(根の先)まで吸収してしまい、大きな動揺が観察されます。プロービングデプス(歯周ポケットの深さ)は7mm以上と深いです。そして生活歯(神経のある歯)です。

他の歯は問題なく、当該歯のみが重度歯周炎に罹患しています。

普通であれば抜歯のケースですが、1歯のみ重度であるため何か局所に加わる炎症性因子と外傷性因子が考えられ、またその他の環境因子が関係しているように思われます。

まず、付着歯肉がないことが大きな問題と考えました。要は、歯の周りを囲む「動かない歯茎」がほとんど無いことが問題を引き起こす環境因子になっているということです。

そこで、治療計画です。

まずはブラッシング指導、次に歯肉上に付着している歯石および歯肉下に付着している歯石の除去を行います。その間に、歯牙の暫間的固定を行っています。そして、付着歯肉獲得のために遊離歯肉移植を行いました。

遊離歯肉移植術

 

治療経過です。

重度歯周炎(初診→再評価→SPT)

レントゲンで初診→再評価→術後と歯槽骨の再生が観察されます。

フラップ手術や自家骨移植を予定していましたが、SRP(歯肉縁下歯石の除去)のみで骨再生が生じ、抜歯予定の歯を保存することが出来ました。

全てのケースが上手く行くわけではありませんが、様々な要因を一つずつ考えていくことが重要と思われます。

 

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